2.4. システムの目的の設定


サブスクリプションのデプロイメント開始時は、組織内のさまざまな担当者が、それらのサブスクリプションがどこでどのように使用されているかを理解することが重要です。IT 管理者やシステム管理者などの運用担当者は、特定のワークロードを実行するためのシステムを構築および管理する必要があります。調達担当者は、アカウントのサブスクリプションのフットプリントと現在および今後のビジネスニーズのバランスをとって購入を管理する必要があります。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) システムでの使用目的を記録するためのユースケースデータの設定は、システム目的と総称される一連の属性を通じて行われます。

注記

システム目的属性は、他の Red Hat 製品では別の名前で知られている場合があります。これらは総称してサブスクリプション属性とも呼ばれます。

システム目的の属性には、次の種類の情報が含まれます。

  • ワークロード情報などの技術ユースケース情報
  • IT 環境など、その環境に必要なサポートの範囲を決定するビジネスユースケース情報
  • サービスレベルなどの運用上のユースケース情報

各 RHEL システム目的属性では、次のデフォルト値を使用できます。

  • ロール (技術的なユースケース)

    • Red Hat Enterprise Linux Server
    • Red Hat Enterprise Linux Workstation
    • Red Hat Enterprise Linux Compute Node
  • 用途 (ビジネスのユースケース)

    • Production
    • Development/Test
    • 障害復旧
  • サービスレベルアグリーメント (運用上のユースケース)

    • Premium
    • Standard
    • Self-Support

これらのシステム目的の属性値は、オペレーターがワークロードを正しいシステムに分散するのに役立ち、調達担当者がサブスクリプションサービスなどのツールでシステムの使用状況をフィルタリングおよび分析して、より多くの情報に基づいて購入の意思決定を行うのに役立ちます。

システムのライフサイクルの複数の段階でシステム目的の値を設定できるため、組織はプロセスの最も適切な時点でこれらの値を設定できます。システム目的の値は、サブスクリプションコンテンツのインストール可能なイメージを作成するビルド時、インストールおよび登録タスク中の接続時、またはコンテンツの使用を開始する実行時に設定できます。以下に例を示します。

  • アクティベーションキーの作成時
  • イメージの作成中。システム目的の値など、埋め込みアクティベーションキーを使用して Image Builder イメージを設定します。
  • Connect to Red Hat オプションを使用してシステムを登録する時の GUI インストール時
  • syspurpose Kickstart コマンドを使用したキックスタートインストール時
  • subscription-manager コマンドラインインターフェイスツールを使用したインストール後

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