8.3. Azure でのゴールドイメージの使用


ゴールドイメージを使用すると、Azure Portal、Azure CLI、または PowerShell コマンドレットなどの標準インターフェイスを使用して、Azure で RHEL 仮想マシンをプロビジョニングし、BYOS (サブスクリプションの持ち込み使用) を実現できます。

Azure ゴールドイメージには、以下の条件があります。

  • Microsoft がビルド、維持、公開している
  • Azure 商用リージョンでは利用可能ですが、中国または政府リージョンでは利用できない
  • RHEL イメージのみ
  • Azure Hybrid Benefit の対象外

8.3.1. Azure でのゴールドイメージの命名および特定

Azure で RHEL ゴールドイメージを検索して起動する方法は複数あります。たとえば、Azure Portal、Azure CLI、および PowerShell Cmdlet などです。Azure の Red Hat ゴールドイメージの命名規則は RedHat:[Offering Name]:[Red Hat Product]-[OS Disk Type]-[Azure VM Generation]:[Red Hat Version].[Red Hat Release].[Image Creation Date] です。

ゴールドイメージ Uniform Resource Name (URN) の例として RedHat:rhel-byos:rhel-lvm8-gen2:8.0.20200715 などがあります。

8.3.2. Azure Lighthouse を使用したゴールドイメージの検索

手順

  1. Azure_build など、ソースにわかりやすい名前を入力し、Next をクリックします。
  2. RHEL management bundle サービスを選択し、Next をクリックします。

    注記

    コスト管理は、Red Hat OpenShift Container Platform にのみ使用されます。

  3. 手順に従ってオフライントークンを作成します。
  4. Azure Lighthouse の設定手順を完了します。
  5. ウィザードに戻り、Next をクリックします
  6. Azure アカウントにログインし、サブスクリプションに移動します。使用するサブスクリプション ID をコピーし、Subscription ID フィールドに貼り付けます。
  7. Next をクリックします。
  8. インテグレーションの詳細を確認し、Add をクリックしてインテグレーションを追加します。

Ansible スクリプトを使用して Azure への登録を完了する場合は、次の手順に従います。

前提条件

Ansible コマンドは、Azure アカウント/サブスクリプション内で実行している Azure インスタンスを使用でき、ansible-galaxy パッケージがインストールされたシステムで実行できます。

手順

  1. 手順に従ってオフライントークンを作成します。オフライントークンを生成するには、Red Hat API トークン を参照してください。

    注記

    過去 30 日以内にオフライントークンを生成した場合は、新しいトークンを生成する必要はありません。

  2. 次のステップで簡単にアクセスできる場所にオフライントークンを保存します。
  3. Ansible Playbook をダウンロードし、Azure インスタンスのホスト名または IP アドレスとオフライントークンを置き換えて、実行中の Azure 仮想マシンに対して Ansible コマンドをリモートで実行します。

    [user@machine ~] ansible-galaxy collection install redhatinsights.subscriptions
    
    [user@machine ~] ansible-playbook -i <{Microsoft}_VM_HOSTNAME_OR_IP>, -u azureuser -b ~/.ansible/collections/ansible_collections/redhatinsights/subscriptions/playbooks/verify_account.yml -e rh_api_refresh_token=<OFFLINE_AUTH_TOKEN> --private-key ./<PEM_FILE_FOR_VM_AUTH>
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    実行中の Azure 仮想マシンで次のコマンドを直接実行することもできます。

    [azureuser@vm ~]$ ansible-galaxy collection install redhatinsights.subscriptions
    
    [azureuser@vm ~]$ ansible-playbook -i <AZURE_VM_HOSTNAME>, --connection=local -b ~/.ansible/collections/ansible_collections/redhatinsights/subscriptions/playbooks/verify_account.yml -e rh_api_refresh_token=<OFFLINE)AUTH_TOKEN>
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    注記

    インテグレーションは、Integration リストに表示されますが、このインテグレーションの実際のステータスやリソースは反映されません。Hybrid Cloud Console のインテグレーションサービスからこのインテグレーションを監視することはできません。

  4. Ansible コマンドが正常に完了したら、Next をクリックします。
  5. 詳細を確認し、Add をクリックして Azure インテグレーションの実行を終了します。

インテグレーション設定ダッシュボードを使用して、クラウド統合を表示、変更、または削除できます。このダッシュボードには、Insights やサブスクリプションサービスなどの関連する Red Hat サービスの詳細を確認できるリンクも用意されています。

関連情報

8.3.3. Azure CLI でのゴールドイメージの検索

  1. Cloud Access で有効になっている Azure サブスクリプションを使用していることを確認します。

    az account show
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  2. 利用可能な RHEL ゴールドイメージのリストを表示します。

    az vm image list --publisher RedHat --offer rhel-byos --all
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  3. 使用するゴールドイメージのバージョンを特定し、URN をコピーします。仮想マシンをプロビジョニングするには、この URN が必要です。

8.3.4. Azure PowerShell Cmdlet でのゴールドイメージの検索

このコマンド例では、Cloud Access への登録時に指定した Azure アカウントと共有された US East リージョンの RHEL ゴールドイメージをすべて表示します。

Get-AzVMImageSku -Location "East US" -PublisherName RedHat -Offer rhel-byos
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8.3.5. Azure でのゴールドイメージの使用

Azure Portal の使用

  1. Azure Lighthouse でのゴールドイメージの検索 の手順 3 および 4 で説明されているプライベートオファーを表示します。
  2. Create ドロップダウンメニューをクリックし、使用する RHEL ゴールドイメージバージョンを選択します。残りのプロビジョニング手順は、他の RHEL Marketplace イメージと同じです。

Azure CLI の使用

  1. Azure CLI でゴールドイメージの検索 の手順 3 のイメージ URN を使用して Azure の条件に同意します (イメージごとに 1 回のみ)。

    az vm image terms accept --urn RedHat:rhel-byos:rhel-lvm8-gen2:8.0.20200715
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注記

次のコマンドを実行する前に、リソースグループを定義しておく必要があります。

  1. az vm create コマンドを使用して仮想マシンをプロビジョニングします。

    az vm create -n my-rhel-byos-vm -g my-rhel-byos-group --image RedHat:rhel-byos:rhel-lvm8-gen2:8.0.20200715
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