7.3. Red Hat サブスクリプション管理で利用可能なツールとアプリケーション
Red Hat サブスクリプションサービスは、カスタマーポータルから Red Hat Hybrid Cloud Console に移行しました。ただし、お客様の技術環境によっては、一部のタスクをカスタマーポータルで実行する必要があります。たとえば、ネットワークが切断されている Red Hat Satellite Server を使用しているユーザーは、引き続きカスタマーポータルを使用して、サブスクリプションマニフェストを作成および管理します。
すべての Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションには、サブスクリプション設定を管理するための以下のツールが自動的に含まれています。
- コマンドラインでローカルシステムを管理する Red Hat Subscription Manager クライアントツール
- アカウントのシステムとサブスクリプションを管理するための Red Hat Hybrid Cloud Console のサブスクリプションサービス
- 定期的にチェックインできないシステムのオンプレミスソリューションとしての Red Hat Satellite
多様なツールが用意されているため、管理者は組織のビジネスとインフラストラクチャーの両方の要求に合ったワークフローを作成できます。
7.3.1. Red Hat Subscription Manager
Red Hat Subscription Manager は、ローカルシステムで利用可能なサブスクリプションと、ローカルシステムで消費されたサブスクリプションを追跡し、表示します。これは、利用可能な製品の数量やサブスクリプションの有効期限などの変更を同期するために、サブスクリプションサービスに戻るコンジットとして機能します。
Subscription Manager には、以下のコンポーネントが含まれます。
- ローカルマシンを管理する UI ベースのクライアント
- 他のアプリケーションまたは自動化スクリプトで使用できる CLI クライアント
許可されたユーザーは、これらのツールを使用して、Red Hat へのシステムの登録や認証に必要な証明書の更新など、サブスクリプションの管理に直接関連するタスクを実行できます。システムファクトの更新など、いくつかのマイナーな操作は、利用可能なサブスクリプションの表示や追跡に役立ちます。
システムへの変更の性質上、Subscription Manager CLI ツールを実行するには、root 権限が必要です。しかし、Subscription Manager は、サブスクリプションサービスのユーザーアカウントとしてサブスクリプションサービスに接続します。
Subscription Manager は、コンテンツおよび更新を設定するためのファーストブートプロセスの一部ですが、Subscription Manager UI または CLI を使用していつでもシステムを登録することができます。新しいサブスクリプション、新製品、および更新は、Subscription Manager ツールを使用して表示し、システムに適用することができます。
関連情報
- RHEL システムを登録する方法は、RHEL システム登録のスタートガイド を参照してください。
- サブスクリプションとその詳細を表示および管理する方法の詳細は、Hybrid Cloud Console でのサブスクリプションインベントリーの表示と管理 を参照してください。
7.3.1.1. Red Hat Subscription Manager の起動
Red Hat Enterprise Linux UI から Red Hat Subscription Manager を実行できます。以下の手順では、お使いのシステムのリリースバージョンに基づいて、RHEL UI から Subscription Manager を実行する方法を説明します。
- RHEL 9 では、Activities > Show Applications をクリックします。
- RHEL 8 では、Activities > Show All Programs をクリックします。
- RHEL 7 では、System Tools > Administration をクリックします。