6.3.4. Kafka クラスターのスケールアップ


この手順では、Kafka クラスターでブローカーの数を増やす方法を説明します。

前提条件

手順

  1. クラスターの他のブローカーと同じ設定を使用して新規ブローカーの設定ファイルを作成します。broker.id は、他のブローカーによって使用されていない数字である必要があります。
  2. 前の手順で作成した設定ファイルを kafka-server-start.sh スクリプトに引数として渡す新しい Kafka ブローカーを起動します。

    su - kafka
    /opt/kafka/bin/kafka-server-start.sh -daemon /opt/kafka/config/server.properties
  3. Kafka ブローカーが稼働していることを確認します。

    jcmd | grep Kafka
  4. 新しいブローカーごとに上記の手順を繰り返します。
  5. kafka-reassign-partitions.sh コマンドラインツールを使用して、パーティションの再割り当てを実行します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper <ZooKeeperHostAndPort> --reassignment-json-file <ReassignmentJsonFile> --execute

    レプリケーションをスロットルで調整する場合、--throttle とブローカー間のスロットル率 (バイト/秒単位) を渡すこともできます。以下に例を示します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper zookeeper1:2181 --reassignment-json-file reassignment.json --throttle 5000000 --execute

    このコマンドは、2 つの再割り当て JSON オブジェクトを出力します。最初の JSON オブジェクトには、移動されたパーティションの現在の割り当てが記録されます。後で再割り当てを元に戻す必要がある場合は、これをファイルに保存する必要があります。2 つ目の JSON オブジェクトは、再割り当て JSON ファイルに渡した目的の再割り当てです。

  6. 再割り当ての最中にスロットルを変更する必要がある場合は、同じコマンドラインに別のスロットル率を指定して実行します。以下に例を示します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper zookeeper1:2181 --reassignment-json-file reassignment.json --throttle 10000000 --execute
  7. kafka-reassign-partitions.sh コマンドラインツールを使用して、再割り当てが完了したかどうかを定期的に確認します。これは先ほどの手順と同じコマンドですが、--execute オプションの代わりに --verify オプションを使用します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper <ZooKeeperHostAndPort> --reassignment-json-file <ReassignmentJsonFile> --verify

    以下に例を示します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper zookeeper1:2181 --reassignment-json-file reassignment.json --verify
  8. --verify コマンドによって、移動した各パーティションが正常に完了したことが報告されると、再割り当ては終了します。この最終的な --verify によって、結果的に再割り当てスロットルも削除されます。割り当てを元のブローカーに戻すために JSON ファイルを保存した場合は、ここでそのファイルを削除できます。
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