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4.10. NFS サーバーで NFS over RDMA を有効にする

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Remote Direct Memory Access (RDMA) は、クライアントシステムがストレージサーバーのメモリーから自身のメモリーにデータを直接転送できるようにするプロトコルです。これにより、ストレージのスループットが向上し、サーバーとクライアント間のデータ転送の遅延が減少し、両側の CPU 負荷が軽減されます。NFS サーバーとクライアントの両方が RDMA 経由で接続されている場合、クライアントは NFS over RDMA (NFSoRDMA) を使用してエクスポートされたディレクトリーをマウントできます。

前提条件

  • NFS サービスが実行および設定されている。
  • InfiniBand または RDMA over Converged Ethernet (RoCE) デバイスがサーバーにインストールされている。
  • サーバーに IP over InfiniBand (IPoIB) が設定され、InfiniBand デバイスに IP アドレスが割り当てられている。

手順

  1. rdma-core パッケージをインストールします。

    # dnf install rdma-core
  2. パッケージがすでにインストールされている場合は、/etc/rdma/modules/rdma.conf ファイル内の xprtrdma および svcrdma モジュールのコメントが解除されていることを確認します。

    # NFS over RDMA client support
    xprtrdma
    # NFS over RDMA server support
    svcrdma
  3. オプション: デフォルトでは、NFS over RDMA はポート 20049 を使用します。別のポートを使用する場合は、/etc/nfs.conf ファイルの [nfsd] セクションで rdma-port 設定を指定します。

    rdma-port=<port>
  4. firewalld で NFSoRDMA ポートを開きます。

    # firewall-cmd --permanent --add-port={20049/tcp,20049/udp}
    # firewall-cmd --reload

    20049 以外のポートを設定する場合は、ポート番号を変更します。

  5. nfs-server サービスを再起動します。

    # systemctl restart nfs-server

検証

  1. InfiniBand ハードウェアを搭載したクライアントで、次の手順を実行します。

    1. 以下のパッケージをインストールします。

      # dnf install nfs-utils rdma-core
    2. エクスポートされた NFS 共有を RDMA 経由でマウントします。

      # mount -o rdma server.example.com:/nfs/projects/ /mnt/

      デフォルト (20049) 以外のポート番号を設定する場合は、コマンドに port=<port_number> を渡します。

      # mount -o rdma,port=<port_number> server.example.com:/nfs/projects/ /mnt/
    3. rdma オプションを使用して共有がマウントされたことを確認します。

      # mount | grep "/mnt"
      server.example.com:/nfs/projects/ on /mnt type nfs (...,proto=rdma,...)
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