3.4. クラスターのステータス表示
さまざまなコマンドを使用して、クラスターおよびそのコンポーネントのステータスを表示できます。
次のコマンドで、クラスターおよびクラスターリソースのステータスを表示します。
# pcs status
pcs status
コマンドの commands パラメーター (resources
、cluster
、nodes
、または pcsd
) を指定すると、特定のクラスターコンポーネントのステータスを表示できます。
pcs status commands
たとえば、次のコマンドは、クラスターリソースのステータスを表示します。
# pcs status resources
このコマンドはクラスターの状態を表示しますが、クラスターリソースの状態は表示しません。
# pcs cluster status
Pacemaker が CIB の変更に必要な操作を完了する前に pcs status
コマンドを実行すると、その時点でのクラスターの状態が目的のステータスと一致しない可能性があります。RHEL Hat Enterprixe Linux 9.5 以降では、pcs status wait
コマンドを実行することで、Pacemaker がそれ以上操作を実行する必要がない状態であることを確認できます。
pcs status wait
コマンドは、クラスターが現在のすべての操作を完了するまで待機してから値を返します。最近の変更に関係のない操作が進行中の場合、このコマンドはその操作が完了するまで待機します。pcs status wait
コマンドは、Pacemaker が保留中の操作を完了した時点で値 0 を返します。
待機する期間を指定できます。その期間が経過しても現在の操作が完了していない場合、コマンドはエラーを出力し、値 1 を返します。
次のコマンドは、Pacemaker が設定の変更を適用するまで待機します。
# pcs status wait
Waiting for the cluster to apply configuration changes...
次のコマンドは、Pacemaker が設定の変更を適用するまで最大 1 分間待機します。
# pcs status wait 1min
Waiting for the cluster to apply configuration changes (timeout: 60 seconds)...