18.2. クローンリソース制約の表示
ほとんどの場合、アクティブなクラスターノードに対するクローンのコピーは 1 つです。ただし、リソースクローンの clone-max
には、そのクラスター内のノード合計より小さい数を設定できます。この場合は、リソースの場所の制約を使用して、クラスターが優先的にコピーを割り当てるノードを指定できます。これらの制約は、クローンの ID を使用する必要があることを除いて、通常のリソースの制約と同じように記述されます。
次のコマンドは、クラスターがリソースのクローン webfarm-clone
を node1
に優先的に割り当てる場所の制約を作成します。
# pcs constraint location webfarm-clone prefers node1
順序制約の動作はクローンでは若干異なります。以下の例では、interleave
クローンオプションをデフォルトの false
のままにしているため、起動する必要がある webfarm-clone
のすべてのインスタンスが起動するまで、webfarm-stats
のインスタンスは起動しません。webfarm-clone
のコピーを 1 つも起動できない場合にのみ、webfarm-stats
がアクティブになりません。さらに、webfarm-stats
が停止するまで待機してから、webfarm-clone
が停止します。
# pcs constraint order start webfarm-clone then webfarm-stats
通常のリソース (またはリソースグループ) とクローンのコロケーションは、リソースを、クローンのアクティブコピーを持つ任意のマシンで実行できることを意味します。クラスターは、クローンが実行している場所と、リソース自体の場所の優先度に基づいてコピーを選択します。
クローン間のコロケーションも可能です。この場合、クローンに対して許可できる場所は、そのクローンが実行中のノード (または実行するノード) に限定されます。割り当ては通常通り行われます。
以下のコマンドは、コロケーション制約を作成し、webfarm-stats
リソースが webfarm-clone
のアクティブなコピーと同じノードで実行するようにします。
# pcs constraint colocation add webfarm-stats with webfarm-clone