4.2. Load-balancing サービスインスタンスでのアクティブ/スタンバイトポロジーの有効化
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) director を使用してアクティブ/スタンバイトポロジーを実装すると、Load-balancing サービスインスタンス (amphorae) を高可用性にすることができます。director は、環境のプランのセットである Orchestration サービス (heat) テンプレートを使用します。アンダークラウドはこれらのプランをインポートし、Load-balancing サービスおよび RHOSP 環境を作成する手順に従います。
前提条件
- Compute サービスに対して非アフィニティーが有効であることを確認します。これはデフォルトになります。
最小 3 台のコンピュートノードホスト:
- 異なるホストに amphora を配置する 2 台のコンピュートノードホスト (Compute の非アフィニティー)。
- 問題が発生した場合に、アクティブスタンバイロードバランサーを正常にフェイルオーバーする 3 番目のホスト。
手順
-
アンダークラウドホストに
stack
ユーザーとしてログインします。 source コマンドでアンダークラウドの認証情報ファイルを読み込みます。
$ source ~/stackrc
カスタム YAML 環境ファイルを作成します。
例
$ vi /home/stack/templates/my-octavia-environment.yaml
カスタム環境ファイルに、以下のパラメーターを追加します。
parameter_defaults: OctaviaLoadBalancerTopology: "ACTIVE_STANDBY"
コア heat テンプレート、環境ファイル、およびこの新しいカスタム環境ファイルを指定して、deployment コマンドを実行します。
重要後で実行される環境ファイルで定義されているパラメーターとリソースが優先されることになるため、環境ファイルの順序は重要となります。
例
$ openstack overcloud deploy --templates \ -e <your_environment_files> \ -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/services/octavia.yaml \ -e /home/stack/templates/my-octavia-environment.yaml
検証
デプロイメントが完了してロードバランサーを作成したら、以下のコマンドを実行します。
$ source overcloudrc $ openstack loadbalancer amphora list
Load-balancing サービスインスタンスの高可用性設定に成功すると、2 つのインスタンス (amphora) に関する出力が表示され、
role
のSINGLE
は表示されなくなります。
関連情報
- Red Hat OpenStack Platform デプロイメントのカスタマイズ ガイドの 環境ファイル
- Red Hat OpenStack Platform デプロイメントのカスタマイズ ガイドの オーバークラウド作成に環境ファイルを含める