1.2. Load-balancing サービスのオブジェクトモデル
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Load-balancing サービス (octavia) は、通常の負荷分散オブジェクトモデルを使用します。
図1.2 Load-balancing サービスオブジェクトモデルダイアグラム
- ロードバランサー
- 負荷分散エンティティーを表す最上位の API オブジェクト。仮想 IP アドレスは、ロードバランサーの作成時に割り当てられます。amphora プロバイダーを使用してロードバランサー 1 つまたは複数の amphora インスタンスを作成する場合には、1 つまたは複数のコンピュートノードで起動します。
- リスナー
- ロードバランサーがリッスンするポート (HTTP の場合は TCP ポート 80 など)。
- ヘルスモニター
- 各バックエンドメンバーサーバーで定期的なヘルスチェックを実行して失敗したサーバーを事前に検出し、プールから一時的に削除します。
- プール
- ロードバランサーからのクライアント要求を処理するメンバーのグループ。API を使用してプールを複数のリスナーに関連付けることができます。L7 ポリシーでプールを共有することができます。
- メンバー
- では、バックエンドインスタンスまたはサービスに接続する方法を説明します。この説明は、バックエンドメンバーが利用できる IP アドレスとネットワークポートで構成されます。
- L7 ルール
- L7 ポリシーが接続に適用されるかどうかを判断するレイヤー 7(L7) 条件を定義します。
- L7 ポリシー
- リスナーに関連付けられた L7 ルールのコレクション。バックエンドプールに関連付けることもできます。ポリシーは、ポリシー内のすべてのルールが true の場合、ロードバランサーが実行するアクションを記述します。