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5.2. Load-balancing サービスインスタンスのテナントフローログのオフロードの有効化

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デフォルトでは、Load-balancing サービスインスタンス (amphora) は、ローカルマシンの systemd ジャーナルにログを保存します。ただし、代わりに代替の syslog レシーバエンドポイントを指定できます。テナントフローログのサイズはテナント接続の数に応じて増加するため、代替 syslog レシーバに十分なディスク領域があることを確認してください。

デフォルトでは、管理ログオフロードが有効になると、テナントフローログオフロードが自動的に有効になります。テナントフローログのオフロードをオフにするには、OctaviaConnectionLogging パラメーターを false に設定します。

重要

テナントフローロギングは、ロードバランサーが受信する接続の数によって、多数の syslog メッセージを生成する場合があります。テナントフローロギングは、ロードバランサーへの接続ごとに 1 つのログエントリーを生成します。ログボリュームを監視し、ロードバランサーが管理する接続の数に基づいて syslog レシーバーを適切に設定します。

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. source コマンドでアンダークラウドの認証情報ファイルを読み込みます。

    $ source ~/stackrc
  3. OctaviaConnectionLogging パラメーターが設定されている環境ファイルを見つけます。

    $ grep -rl OctaviaConnectionLogging /home/stack/templates/
  4. ファイルが見つからない場合は、環境ファイルを作成します。

    $ vi /home/stack/templates/my-octavia-environment.yaml
  5. OctaviaLogOffload パラメーターおよび OctaviaConnectionLogging パラメーターを環境ファイルの parameter_defaults セクションに追加し、値を true に設定します。

    parameter_defaults:
        OctaviaLogOffload: true
        OctaviaConnectionLogging: true
        ...
    注記

    amphora は、OctaviaTenantLogFacility パラメーターを使用して別の値を指定しない限り、テナントフローログをオフロードするために local0 の syslog ファシリティーのデフォルト値を使用します。有効な値は、0 〜 7 です。

  6. オプション: amphorae がテナントと管理ログのオフロードの両方に使用するデフォルトのエンドポイントを変更するには、OctaviaTenantLogTargetsOctaviaAdminLogTargets をそれぞれ使用します。amphora は、ログメッセージをリッスンする syslog レシーバーを含むデフォルトコンテナーのセットを使用します。

    また、ログオフロードプロトコルが TCP の場合、最初のエンドポイントに到達できない際、amphorae は接続が成功するまで、リストされた順序で追加のエンドポイントを試行します。

    OctaviaAdminLogTargets: <ip-address>:<port>[, <ip-address>:<port>]
    OctaviaTenantLogTargets: <ip-address>:<port>[, <ip-address>:<port>]
  7. コア heat テンプレート、環境ファイル、修正したカスタム環境ファイルを指定してデプロイメントコマンドを実行します。

    重要

    後で実行される環境ファイルで定義されているパラメーターとリソースが優先されることになるため、環境ファイルの順序は重要となります。

    $ openstack overcloud deploy --templates \
    -e <your_environment_files> \
    -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/services/octavia.yaml \
    -e /home/stack/templates/my-octavia-environment.yaml

検証

  • OctaviaAdminLogTargets または OctaviaTenantLogTargets で特定のエンドポイントを指定しない限り、amphora は RHOSP コントローラー内の他の RHOSP ログと同じ場所 (/var/log/containers/octavia-amphorae/) にログをオフロードします。
  • 適切な場所を確認して、以下のログファイルが存在することを確認します。

    • octavia-amphora.log: 管理ログのログファイル
    • octavia-tenant-traffic.log: テナントトラフィックフローログのログファイル

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