第2章 Load-balancing サービスの実装に関する考慮事項
使用するプロバイダーを選択する、または高可用性環境を実装するかどうかなど、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Load-balancing サービス (octavia) をデプロイする予定の場合には、いくつかの決定を行う必要があります。
2.1. Load-balancing サービスプロバイダードライバー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Load-balancing サービス (octavia) では、Octavia v2 API を使用して複数のプロバイダードライバーを有効にすることができます。1 つのプロバイダードライバーを使用するか、複数のプロバイダードライバーを同時に使用するかを選択することができます。
RHOSP では、amphora と Open Virtual Network (OVN) という 2 つの負荷分散プロバイダーを利用することができます。
デフォルトの amphora は、コンピュート環境でスケーリングする機能セットを備えた高可用性ロードバランサーです。このため、amphora は大規模なデプロイメントに適しています。
OVN 負荷分散プロバイダーは、基本的な機能セットを持つ軽量ロードバランサーです。OVN は、通常、east-west のレイヤー 4 ネットワークトラフィック用です。OVN は迅速にプロビジョニングを行い、amphora 等のフル機能の負荷分散プロバイダーよりも少ないリソースを消費します。
OVN メカニズムドライバー (ML2/OVN) と共に neutron Modular Layer 2 プラグインを使用する RHOSP デプロイメントでは、RHOSP director は追加のインストールや設定なしに Load-balancing サービスの OVN プロバイダードライバーを自動的に有効にします。
このセクションの情報は、特に特に記載がない限り、amphora の負荷分散プロバイダーにのみ適用されます。