14.2. 実行中の Load-balancing サービスインスタンスの更新
定期的に、実行中の Load-balancing サービスインスタンス (amphora) をより新しいイメージで更新することができます。たとえば、以下のイベント時に amphora インスタンスを更新する必要があります。
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) の更新またはアップグレード
- システムへのセキュリティー更新
- ベースとなる仮想マシンのフレーバー変更
RHOSP の更新またはアップグレード時に、director は自動的にデフォルトの amphora イメージをダウンロードし、それをオーバークラウドの Image サービス (glance) にアップロードし、負荷分散サービス (octavia) が新しいイメージを使用するように設定します。ロードバランサーをフェイルオーバーするときは、負荷分散サービスに、新しい amphora イメージを使用するインスタンス (amphora) を強制的に開始させます。
前提条件
- amphora の新しいイメージ。これらは RHOSP の更新またはアップグレード時に利用可能です。
手順
Source コマンドで認証情報ファイルを読み込みます。
例
$ source ~/overcloudrc
更新するすべてのロードバランサーの ID をリスト表示します。
$ openstack loadbalancer list -c id -f value
それぞれのロードバランサーをフェイルオーバーします。
$ openstack loadbalancer failover <loadbalancer_id>
注記ロードバランサーのフェイルオーバーを開始したら、システムの使用状況を監視し、必要に応じてフェイルオーバーを実行する速度を調整します。ロードバランサーのフェイルオーバーにより、新規仮想マシンおよびポートが作成されます。これにより、一時的に OpenStack Networking の負荷が高まる場合があります。
ロードバランサーのフェイルオーバーの状態を監視します。
$ openstack loadbalancer show <loadbalancer_id>
ロードバランサーのステータスが
ACTIVE
になれば、更新は完了です。
関連情報
- コマンドラインインターフェイスリファレンス の loadbalancer