10.6. Red Hat Virtualization でのホストの作成
Satellite では Red Hat Virtualization のプロビジョニングを使用して、ネットワーク接続経由か、既存のイメージをもとにホストを作成できます。
- ネットワーク接続経由でホストを作成する場合には、ホストが PXE プロビジョニングサービスにアクセスできるように、新規ホストは Red Hat Virtualization 仮想マシン上にある Satellite Server の統合 Capsule か、外部の Capsule Server にアクセスできる必要があります。この新しいホストエントリーにより、Red Hat Virtualization サーバーが仮想マシンを作成して起動するようにトリガーします。仮想マシンが仮想ネットワークで定義済みの Capsule Server を検出した場合には、仮想マシンは PXE 機能を使用してブートして、選択したオペレーティングシステムのインストールを開始します。
- 既存のイメージでホストを作成する場合には、新規ホストのエントリーで Red Hat Virtualization サーバーが、新規ボリュームのベースとして既存のイメージを使用して、仮想マシンを作成するようにトリガーします。
DHCP の競合
ネットワークベースのプロビジョニングでは、Red Hat Virtualization サーバーの仮想ネットワークをプロビジョニングに使用する場合には、DHCP 割り当てを行わないネットワークを選択します。これにより、新規ホストの起動時に、Satellite Server と DHCP が競合してしまうためです。
手順
- Satellite Web UI で、ホスト > ホストの作成 に移動します。
- 名前 フィールドには、ホストの名前を入力します。
- 組織 および ロケーション タブをクリックして、プロビジョニングのコンテキストが現在のコンテキストに自動的に設定されていることを確認します。
- ホストグループ リストから、フォームの生成に使用するホストグループを選択します。
- デプロイ先 リストから、Red Hat Virtualization 接続を選択します。
- コンピュートプロファイル リストから、仮想マシンの設定を自動的に投入するために使用するプロファイルを選択します。
- インターフェイス タブをクリックして、ホストのインターフェイスで 編集 をクリックします。
特に以下の項目など、フィールドに自動的に入力されていることを確認します。
- ホスト タブの 名前 は DNS 名 になります。
- Satellite Server は新規ホストの IP アドレスを自動的に割り当てます。
- MAC アドレス フィールドは空白です。Red Hat Virtualization サーバーが MAC アドレスをホストに割り当てます。
- ホストの最初のインターフェイスで Managed (管理)、Primary、および Provision オプションが自動的に選択されていること。選択されていない場合は、それらを選択してください。
- Red Hat Virtualization 固有のフィールドにコンピュートプロファイルの設定が入力されていることを確認します。必要に応じてこれらの設定を変更します。
- オペレーティングシステム タブをクリックして、全フィールドに値が自動的に含まれていることを確認します。
Provisioning Method のページで、使用するホストを選択します。
- ネットワークベースのプロビジョニングの場合、ネットワークベース をクリックします。
- イメージベースのプロビジョニングの場合、イメージベース をクリックします。
- プロビジョニングテンプレート で 解決 をクリックし、新規ホストから使用する適切なプロビジョニングテンプレートを特定できることを確認します。
- 仮想マシン タブをクリックして、設定には、ホストグループおよびコンピュートプロファイルからの情報が入力されていることを確認します。必要に応じてこれらの設定を変更します。
- パラメーター タブをクリックして、パラメーターが存在し、そのパラメーターでアクティベーションキーが指定されていることを確認します。存在しない場合には、アクティベーションキーを追加します。
- 送信 をクリックしてホストエントリーを保存します。
CLI をご利用の場合
ネットワークベースのプロビジョニングを使用するには、
--provision-method build
を指定してhammer host create
コマンドでホストを作成します。以下の例の値は、お使いの環境に合った値に置き換えます。# hammer host create \ --name "RHV-vm1" \ --organization "My_Organization" \ --location "New York" \ --hostgroup "Base" \ --compute-resource "My_RHV" \ --provision-method build \ --build true \ --enabled true \ --managed true \ --interface "managed=true,primary=true,provision=true,compute_name=eth0,compute_network=satnetwork" \ --compute-attributes="cluster=Default,cores=1,memory=1073741824,start=true" \ --volume="size_gb=20G,storage_domain=Data,bootable=true"
イメージベースのプロビジョニングを使用するには、
--provision-method image
を指定してhammer host create
コマンドでホストを作成します。以下の例の値は、お使いの環境に合った値に置き換えます。# hammer host create \ --name "RHV-vm2" \ --organization "My_Organization" \ --location "New York" \ --hostgroup "Base" \ --compute-resource "My_RHV" \ --provision-method image \ --image "RHV_Image" \ --enabled true \ --managed true \ --interface "managed=true,primary=true,provision=true,compute_name=eth0,compute_network=satnetwork" \ --compute-attributes="cluster=Default,cores=1,memory=1073741824,start=true" \ --volume="size_gb=20G,storage_domain=Data,bootable=true"
このコンピュートリソースに対する他のホスト作成パラメーターの情報は、hammer host create --help
コマンドを入力します。