A.3.2. udev をサポートするコマンドとインターフェース
コマンド | 説明 |
---|---|
dmsetup udevcomplete | udev がルールの処理を完了し、待機中のプロセスをロック解除したことを通知するために使用されます (95-dm-notify.rules 内の udev ルールの中から呼び出されます)。 |
dmsetup udevcomplete_all | デバッグの目的で使用され、待機中の全プロセスのロックを手動で解除します。 |
dmsetup udevcookies | デバッグの目的で使用され、既存のすべての Cookie (システム全体のセマフォ) を表示します。 |
dmsetup udevcreatecookie | Cookie (セマフォ) を手動で作成するのに使用されます。これは、単一の同期リソース下で、より多くのプロセスを実行するのに役立ちます。 |
dmsetup udevreleasecookie | 単一の同期 Cookie の下に置かれるすべてのプロセスに関連した、すべての udev 処理を待機するのに使用されます。 |
udev
統合をサポートする dmsetup
オプションは以下のとおりです。
--udevcookie
- udevトランザクションに追加したいすべての dmsetup プロセスを対象に定義する必要があります。
udevcreatecookie
およびudevreleasecookie
と併用されます。COOKIE=$(dmsetup udevcreatecookie) dmsetup command --udevcookie $COOKIE .... dmsetup command --udevcookie $COOKIE .... .... dmsetup command --udevcookie $COOKIE .... dmsetup udevreleasecookie --udevcookie $COOKIE
--udevcookie
オプションを使用する以外には、プロセスの環境に変数を単にエクスポートできます。export DM_UDEV_COOKIE=$(dmsetup udevcreatecookie) dmsetup command ... dmsetup command ... ... dmsetup command ...
--noudevrules
- udev ルールを無効にします。Nodes/symlinks は、
libdevmapper
自体によって作成されます (旧式の方法)。このオプションは、udev
が適正に機能しない場合のデバッグを目的としています。 --noudevsync
udev
の同期を無効にします。これもデバッグを目的としています。
dmsetup
とそのオプション関する情報は、dmsetup
(8) の man ページを参照してください。
LVM コマンドは、
udev
の統合に対応した以下のオプションをサポートします。
--noudevrules
:dmsetup
コマンドについて、udev
ルールを無効にします。--noudevsync
:dmsetup
コマンドについて、udev
同期を無効にします。
lvm.conf
ファイルには、udev
の統合をサポートする以下のオプションが含まれます。
udev_rules
: すべての LVM2 コマンドを対象にudev_rules
をグローバルに有効/無効にします。udev_sync
: すべての LVM コマンドを対象にudev
同期をグローバルに有効/無効にします。
lvm.conf
ファイルオプションに関する詳細情報は、lvm.conf
ファイルのインラインコメントを参照してください。