4.2. 論理ボリューム作成の概要
LVM 論理ボリュームを作成するために実行すべき手順を簡単にまとめると以下のようになります。
- LVM ボリューム用に使用するパーティションを物理ボリュームとして初期化します (この操作によってラベル付けされます)。
- ボリュームグループを作成します。
- 論理ボリュームを作成します。
論理ボリュームを作成した後は、ファイルシステムを作成してマウントできます。この文書内の例では、GFS2 ファイルシステムを使用します。
注記
GFS2 ファイルシステムはスタンドアロンシステムもしくはクラスター構成の一部として実装することが可能ですが、Red Hat Enterprise Linux 6 リリースでは、Red Hat は単一ノードのファイルシステムとしての GFS2 の使用をサポートしていません。クラスターファイルシステムのスナップショット (例: バックアップ目的) をマウントするための単一ノードの GFS2 ファイルシステムは引き続きサポートします。
mkfs.gfs2コマンドを使用して、論理ボリューム上に GFS2 ファイルシステムを作成します。mkdirコマンドで新規のマウントポイントを作成します。クラスター化システムでは、そのクラスター内のすべてのノード上にマウントポイントを作成します。- ファイルシステムをマウントします。システム内の各ノード用の
fstabに一行追加することもできます。
別の方法として、LVM GUI を使用して GFS2 ファイルシステムを作成してマウントすることもできます。
LVM セットアップ情報の保存エリアは物理ボリューム上にあって、ボリュームが作成されたマシンではないため、LVM ボリュームの作成はマシンから独立しています。ストレージを使用するサーバーがローカルコピーを持っていますが、それは物理ボリューム上にあるものから復元できます。LVM のバージョンが互換性を持つ場合には、物理ボリュームを異なるサーバーに接続することができます。