第37章 依存関係ツリーのビルド
37.1. 概要
OpenShift Container Platform は、イメージストリームタグの更新時を検知するために BuildConfig
のイメージ変更トリガーを使用します。oc adm build-chain
コマンドを使用し、指定されたイメージストリームでイメージを更新することによって影響を受けるイメージを特定する依存関係ツリーをビルドできます。
build-chain
ツールは、トリガーするビルドを判別します。このツールはそれらのビルドの出力を解析し、それらが別のイメージストリームタグを更新するかどうかを判別します。更新する場合、このツールは依存関係ツリーを引き続きフォローします。最後に、トップレベルのタグの更新によって影響を受けるイメージストリームタグを指定するグラフを出力します。このツールのデフォルトの出力構文は人間が判読できる形式に設定されます。DOT 形式もサポートされます。
37.2. 使用法
以下の表は、よく使用される build-chain
の使用方法と一般的な構文について説明しています。
説明 | 構文 |
---|---|
|
$ oc adm build-chain <image-stream> |
DOT 形式で v2 タグの依存関係ツリーをビルドし、DOT ユーティリティーを使用してこれを可視化します。 |
$ oc adm build-chain <image-stream>:v2 \ -o dot \ | dot -T svg -o deps.svg |
test プロジェクトにある指定されたイメージストリームタグについての全プロジェクト間の依存関係ツリーをビルドします。 |
$ oc adm build-chain <image-stream>:v1 \ -n test --all |
graphviz パッケージをインストールして dot
コマンドを使用する必要がある場合があります。