This documentation is for a release that is no longer maintained
See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.第8章 デフォルトのイメージストリームとテンプレートの追加
8.1. 概要
x86_64 アーキテクチャーのサーバーに OpenShift Container Platform をインストールしている場合、クラスターには Red Hat が提供するイメージストリームおよびテンプレートの便利なセットが含まれます。これにより、開発者は新規アプリケーションを簡単に作成することができます。デフォルトで、クラスターインストールプロセスは、すべてのユーザーが表示アクセスを持つデフォルトのグローバルプロジェクトである openshift プロジェクトにこれらのセットを自動的に作成します。
IBM POWER アーキテクチャーのサーバーに OpenShift Container Platform をインストールしている場合には、イメージストリームおよびテンプレートをクラスターに追加することができます。
8.2. サブスクリプションタイプ別のサービス
お使いの Red Hat アカウントのアクティブなサブスクリプションに応じて、以下のイメージストリームとテンプレートのセットが Red Hat によって提供され、サポートされます。サブスクリプションの詳細については、Red Hat の営業担当者にお問い合わせください。
8.2.1. OpenShift Container Platform サブスクリプション
アクティブな OpenShift Container Platform サブスクリプション により、イメージストリームとテンプレートのコアのセットが提供され、サポートされます。これには以下のテクノロジーが含まれます。
種類 | テクノロジー |
---|---|
言語とフレームワーク | |
データベース | |
ミドルウェアサービス | |
他のサービス |
8.2.2. xPaaS ミドルウェアアドオンサブスクリプション
xPaaS ミドルウェアイメージのサポートは、xPaaS ミドルウエアアドオンサブスクリプション で提供されます。これらのサブスクリプションは、xPaaS 製品ごとに独立したサブスクリプションとなっています。お使いのアカウントで該当するサブスクリプションがアクティブになっている場合は、以下のテクノロジーのイメージストリームとテンプレートが提供され、サポートされます。
種類 | テクノロジー |
---|---|
ミドルウェアサービス |
8.3. 作業を開始する前に
このトピックのタスクの実行を検討する前に、以下のいずれかを実行してこれらのイメージストリームとテンプレートが OpenShift Container Platform クラスターにすでに登録されているかどうかを確認してください。
- Web コンソールにログインして Add to Project をクリックします。
CLI を使用して openshift プロジェクト用のイメージストリームとテンプレートの一覧を表示します。
$ oc get is -n openshift $ oc get templates -n openshift
デフォルトのイメージストリームとテンプレートが削除または変更されている場合は、このトピックに従ってデフォルトのオブジェクトを各自で作成できます。そうしない場合は、以下の指示に従う必要はありません。
8.4. 前提条件
デフォルトのイメージストリームとテンプレートを作成する前に、以下を確認してください。
- 統合 Docker レジストリーサービスが OpenShift Container Platform インストールにデプロイされている必要があります。
-
oc create
コマンドを cluster-admin 権限で実行できる必要があります。デフォルトの openshift プロジェクト で動作できるようにするためです。 - atomic-openshift-utils RPM パッケージがインストールされている必要があります。手順については、「ソフトウェアの前提条件」を参照してください。
イメージストリームとテンプレートが含まれているディレクトリーのシェル変数を定義します。これにより、以降のセクションで使用するコマンドが大幅に短くなります。これを実行するには、以下のように入力します。
- x86_64 サーバーでのクラウドインストールおよびオンプレミスインストールの場合は、以下のようになります。
$ IMAGESTREAMDIR="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/v3.10/image-streams"; \ XPAASSTREAMDIR="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/v3.10/xpaas-streams"; \ XPAASTEMPLATES="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/v3.10/xpaas-templates"; \ DBTEMPLATES="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/v3.10/db-templates"; \ QSTEMPLATES="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/v3.10/quickstart-templates"
- IBM POWER8 または IBM POWER9 サーバーでのオンプレミスインストールの場合は、以下のようになります。
IMAGESTREAMDIR="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/ppc64le/image-streams"; \ DBTEMPLATES="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/ppc64le/db-templates"; \ QSTEMPLATES="/usr/share/ansible/openshift-ansible/roles/openshift_examples/files/examples/ppc64le/quickstart-templates"
8.5. OpenShift Container Platform イメージのイメージストリームの作成
Red Hat サブスクリプションマネージャーで、ノードのホストをサブスクライブしており、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 ベースのイメージを使用したイメージストリームのコアセットを使用する場合には、以下を実行します。
$ oc create -f $IMAGESTREAMDIR/image-streams-rhel7.json -n openshift
または、CentOS 7 ベースのイメージを使用するイメージストリームのコアセットを作成するには、以下を実行します。
$ oc create -f $IMAGESTREAMDIR/image-streams-centos7.json -n openshift
CentOS と RHEL の両方のイメージストリームセットは同じ名前なので、両方を作成することはできません。両方のイメージストリームセットをユーザーが使用できるようにするには、一方のセットを別のプロジェクトに作成するか、いずれかのファイルを編集し、イメージストリームの名前を一意の名前に変更します。
8.6. xPaaS ミドルウェアイメージのイメージストリームの作成
xPaaS ミドルウェアイメージストリームは、JBoss EAP、JBoss JWS、JBoss A-MQ、JBoss Fuse Integration Services、Decision Server、JBoss Data Virtualization、および JBoss Data Grid のイメージを提供します。それらのイメージは、提供されるテンプレートを使用してこれらのプラットフォームのアプリケーションを作成するために使用できます。
xPaaS ミドルウェアイメージストリームセットを作成するには、以下を実行します。
$ oc create -f $XPAASSTREAMDIR/jboss-image-streams.json -n openshift
これらのイメージストリームによって参照されるイメージにアクセスするには、該当する xPaaS ミドルウェアサブスクリプションが必要です。
8.7. データベースサービステンプレートの作成
データベースサービステンプレートを使用すると、他のコンポーネントで利用できるデータベースイメージを簡単に実行できます。データベース (MongoDB、MySQL、および PostgreSQL) ごとに、2 つのテンプレートが定義されています。
1 つのテンプレートはコンテナー内の一時ストレージを使用します。つまり、保存データは Pod の移動などによってコンテナーが再起動されると失われます。このテンプレートは、デモ目的にのみ使用してください。
もう 1 つのテンプレートは永続ボリュームをストレージに使用しますが、OpenShift Container Platform インストールに永続ボリュームが設定されている必要があります。
データベーステンプレートのコアセットを作成するには、以下を実行します。
$ oc create -f $DBTEMPLATES -n openshift
テンプレートを作成したら、ユーザーは各種のテンプレートを簡単にインスタンス化し、データベースデプロイメントにすばやくアクセスできるようになります。
8.8. インスタントアプリケーションおよびクイックスタートテンプレートの作成
インスタントアプリケーションおよびクイックスタートテンプレートでは、実行中のアプリケーションのオブジェクトの完全なセットを定義します。これには以下が含まれます。
いくつかのテンプレートでは、アプリケーションがデータベース操作を実行できるように、データベースデプロイメントとサービスも定義します。
データベースを定義するテンプレートでは、一時ストレージを使用してデータベースコンテンツを格納します。何らかの理由でデータベース Pod が再起動すると、すべてのデータベースデータが失われるため、これらのテンプレートはデモ目的にのみ使用してください。
これらのテンプレートを使用すると、ユーザーは、OpenShift Container Platform で提供される各種の言語イメージを使用する完全なアプリケーションを簡単にインスタンス化できます。また、インストール時にテンプレートのパラメーターをカスタマイズし、サンプルリポジトリーではなく独自のリポジトリーからソースがビルドされるようにできます。つまり、これは新規アプリケーションのビルドの単純な開始点となります。
コアのインスタントアプリケーションおよびクイックスタートテンプレートを作成するには、以下を実行します。
$ oc create -f $QSTEMPLATES -n openshift
各種の xPaaS ミドルウェア製品 (JBoss EAP、JBoss JWS、JBoss A-MQ、JBoss Fuse Integration Services、Decision Server、および JBoss Data Grid) を使用するアプリケーションを作成するためのテンプレートのセットも用意されています。このテンプレートセットを登録するには、以下を実行します。
$ oc create -f $XPAASTEMPLATES -n openshift
xPaaS ミドルウェアテンプレートには、xPaaS ミドルウェアイメージストリームが必要です。さらに、xPaaS ミドルウェアイメージストリームには、該当する xPaaS ミドルウェアサブスクリプションが必要です。
データベースを定義するテンプレートでは、一時ストレージを使用してデータベースコンテンツを格納します。何らかの理由でデータベース Pod が再起動すると、すべてのデータベースデータが失われるため、これらのテンプレートはデモ目的にのみ使用してください。
8.9. 次のステップ
これらのアーティファクトを作成したら、開発者は「Web コンソール」にログインし、「テンプレートからの作成」フローを実行できるようになります。任意のデータベースまたはアプリケーションテンプレートを選択し、現在のプロジェクトで実行するデータベースサービスまたはアプリケーションを作成できます。一部のアプリケーションテンプレートでは独自のデータベースサービスも定義することに注意してください。
サンプルアプリケーションはすべて、SOURCE_REPOSITORY_URL
パラメーター値が示すように、テンプレートのデフォルトの参照先である GitHub リポジトリーからビルドされます。これらのリポジトリーはフォークすることができ、テンプレートから作成する際にフォークを SOURCE_REPOSITORY_URL
パラメーター値として指定できます。これにより、開発者は独自のアプリケーションの作成を試行することができます。
開発者は、開発者ガイドの「インスタントアプリおよびクイックスタートテンプレートの使用」セクションでこれらの手順を確認できます。