第18章 Red Hat Virtualization の設定


OpenShift Container Platform を Red Hat Virtualization を使用するように設定できます。

18.1. Red Hat Virtualization オブジェクトの設定

OpenShift Container Platform を Red Hat Virtualization と統合するには、ホストの準備の一環として以下のアクションを実行します。

  1. 1 つのハイパーバイザーホストが失われる場合に高可用性を確保するには、インスタンスの各クラスをネガティブアフィニティーグループに追加します。「VM Affinity」を参照してください。
  2. OpenShift Container Platform 環境が最小限のハードウェア要件を満たすことを確認するために、以下のリソースを使用する仮想マシンのテンプレートを作成します。

    マスターノード

    • 最低 2 CPU コア
    • 16 GB メモリー
    • 最低 10 GB のルートディスク
    • 最低 15 GB のコンテナーイメージレジストリーディスク
    • 30 GB のローカルボリュームディスク
    • 最低 25 GB の etcd ディスク

    インフラストラクチャーノード

    • 最低 2 CPU コア
    • 16 GB メモリー
    • 最低 10 GB のルートディスク
    • 最低 15 GB のコンテナーイメージレジストリーディスク
    • 30 GB のローカルボリュームディスク
    • 最低 25 GB の Gluster レジストリーディスク

    アプリケーションノード

    • 2 CPU コア
    • 8 GB メモリー
    • 最低 10 GB のルートディスク
    • 最低 15 GB のコンテナーイメージレジストリーディスク
    • 30 GB のローカルボリュームディスク

    ロードバランサーノード

    • 1 CPU コア
    • 4 GB メモリー
    • 10 GB のルートディスク
  3. マスター、インフラストラクチャー、アプリケーションノード、およびロードバランサーノードを作成します。作成したテンプレートを使用します。
  4. ルーターの DNS エントリーを作成します。すべてのインフラストラクチャーインスタンスのエントリーを指定し、ルーターがトラフィックをアプリケーションに渡せるようにラウンドロビン (Round-Robin) ストラテジーを設定します。
  5. OpenShift Container Platform Web コンソールの DNS エントリーを作成します。ロードバランサーノードの IP アドレスを指定します。
  6. Red Hat Virtualization を使用するには、GlusterFS などの外部ストレージを、レジストリーイメージの永続ストレージおよびアプリケーションストレージ用として指定する必要があります。

18.2. OpenShift Container Platform での Red Hat Virtualization の設定

OpenShift Container Platform での Red Hat Virtualization の設定は、クラスターのインストール前に Ansible インベントリーファイルを変更して実行できます。

  1. デフォルトで /etc/ansible/hosts にある Ansible インベントリーファイルを変更して、以下の YAML セクションを使用します。

    [OSEv3:children]
    nodes
    masters
    etcd
    glusterfs_registry
    lb
    
    [OSEv3:vars]
    # General variables
    ansible_ssh_user=root
    openshift_deployment_type=openshift-enterprise
    openshift_release='3.10'
    openshift_master_cluster_method=native
    debug_level=2
    openshift_debug_level="{{ debug_level }}"
    openshift_node_debug_level="{{ node_debug_level | default(debug_level, true) }}"
    openshift_enable_service_catalog=False
    
    app_dns_prefix=apps
    public_hosted_zone=example.com
    load_balancer_hostname=lb.{{public_hosted_zone}}
    openshift_master_cluster_hostname="{{ load_balancer_hostname }}"
    openshift_master_cluster_public_hostname="{{ load_balancer_hostname }}"
    openshift_master_default_subdomain="{{ app_dns_prefix }}.{{ public_hosted_zone }}"
    
    # Pod Networking
    os_sdn_network_plugin_name=redhat/openshift-ovs-networkpolicy
    
    # Registry
    openshift_hosted_registry_storage_kind=glusterfs
    
    # Authentication (example here creates one user, myuser with password changeme)
    openshift_master_identity_providers="[{'name': 'htpasswd_auth', 'login': 'true', 'challenge': 'True', 'kind': 'HTPasswdPasswordIdentityProvider', 'filename': '/etc/origin/master/htpasswd'}]"
    openshift_master_htpasswd_users={'myuser': '$apr1$zAhyA9Ko$rBxBOwAwwtRuuaw8OtCwH0'}
    
    # Docker and extra file system setup
    container_runtime_docker_storage_setup_device=/dev/vdb
    container_runtime_docker_storage_type=overlay2
    openshift_docker_use_system_container=False
    openshift_node_local_quota_per_fsgroup=512Mi 1
    openshift_use_system_containers=False
    
    [masters]
    master0.example.com
    master1.example.com
    master2.example.com
    
    [etcd]
    master0.example.com
    master1.example.com
    master2.example.com
    
    [infras]
    infra0.example.com
    infra1.example.com
    infra2.example.com
    
    [glusterfs_registry]
    infra0.example.com glusterfs_devices="['/dev/vdd']"
    infra1.example.com glusterfs_devices="['/dev/vdd']"
    infra2.example.com glusterfs_devices="['/dev/vdd']"
    
    [lb]
    lb.example.com
    
    [nodes]
    master0.example.com openshift_node_group_name=node-config-master
    master1.example.com openshift_node_group_name=node-config-master
    master2.example.com openshift_node_group_name=node-config-master
    infra0.example.com openshift_node_group_name=node-config-infra
    infra1.example.com openshift_node_group_name=node-config-infra
    infra2.example.com openshift_node_group_name=node-config-infra
    app0.example.com openshift_node_group_name=node-config-compute
    app1.example.com openshift_node_group_name=node-config-compute
    app2.example.com openshift_node_group_name=node-config-compute
    1
    openshift_node_local_quota_per_fsgroup パラメーターを使用する場合、/var/lib/origin/openshift.local.volumes のディレクトリーに使用するパーティションまたは LVM を指定する必要があります。パーティションは fstab の gquota のオプションを指定してマウントする必要があります。

    このインベントリーファイルは以下のノードおよびディスクを使用します。

    • 1 つのロードバランサーインスタンス
    • 3 つのマスターインスタンス

      • 割り当てられる追加ディスク: コンテナーイメージレジストリー用に 15 GB、ローカルボリュームストレージ用に 30 GB、および etcd 用に 25 GB
    • 3 つのインフラストラクチャーインスタンス

      • 割り当てられる追加ディスク: Docker 用に 15 GB、ローカルボリュームストレージ用に 30 GB、および GlusterFS レジストリー用に 25 GB (このクラスターは永続ストレージとして GlusterFS を使用するため)
    • 1つ以上のアプリケーションインスタンス

      • 割り当てられる追加ディスク: Docker 用に 15 GB、ローカルボリュームストレージ用に 30 GB
  2. Installing OpenShift Container Platform」の手順に従ってクラスターのインストールを継続します。このプロセスで、クラスターが必要とするインベントリーファイルへの変更を行います。
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