第33章 共有メモリー


33.1. 概要

Linux には、System V と POSIX という 2 つのタイプの共有メモリーオブジェクトがあります。Pod のコンテナーは Pod インフラストラクチャーコンテナーの IPC namespace を共有し、System V 共有メモリーオブジェクトを共有できます。本書ではそれらが POSIX 共有メモリーオブジェクトを共有する方法についても説明します。

33.2. POSIX 共有メモリー

POSIX 共有メモリーでは、tmpfs が /dev/shm にマウントされる必要があります。Pod のコンテナーはそれらのマウント namespace を共有しないため、ボリュームを使用して同じ /dev/shm を Pod の各コンテナーに提供します。以下の例では、2 つのコンテナー間で POSIX 共有メモリーをセットアップする方法を示しています。

shared-memory.yaml

---
apiVersion: v1
id: hello-openshift
kind: Pod
metadata:
  name: hello-openshift
  labels:
    name: hello-openshift
spec:
  volumes:                          1
    - name: dshm
      emptyDir:
        medium: Memory
  containers:
    - image: kubernetes/pause
      name: hello-container1
      ports:
        - containerPort: 8080
          hostPort: 6061
      volumeMounts:                 2
        - mountPath: /dev/shm
          name: dshm
    - image: kubernetes/pause
      name: hello-container2
      ports:
        - containerPort: 8081
          hostPort: 6062
      volumeMounts:                 3
        - mountPath: /dev/shm
          name: dshm

1
tmpfs ボリューム dshm を指定します。
2
dshmhello-container1 の POSIX 共有メモリーを有効にします。
3
dshmhello-container2 の POSIX 共有メモリーを有効にします。

shared-memory.yaml ファイルを使用して Pod を作成します。

$ oc create -f shared-memory.yaml
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