This documentation is for a release that is no longer maintained
See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.第5章 インベントリーファイルの例
5.1. 概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
独自のインベントリーファイルの設定の基本を理解したら、高可用性のために複数マスターを使用することを含め、各種の環境トポロジーを記述する以下のインベントリーサンプルを確認できます。要件に一致するサンプルを選択し、これを環境に合わせて変更し、インストールの実行時にインベントリーファイルとして使用できます。
以下のインベントリーのサンプルでは、[nodes]
グループにホストごとに openshift_node_group_name
を設定する際にノードグループのデフォルトセットを使用します。独自のカスタムノードグループの定義を定義し、使用するには、openshift_node_groups
変数も設定する必要があります。詳細は、「Defining Node Groups and Host Mappings」を参照してください。
5.2. 単一マスターの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
単一マスターと複数ノード、単一または複数の外部 etcd ホストを含む環境を設定できます。
インストール後の単一マスタークラスターから複数マスターへの移行はサポートされていません。
5.2.1. 単一マスター、単一 etcd および複数ノード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表は、単一マスター (同じホストに単一 etcd がある)、ユーザーアプリケーションをホストする 2 つのノード、専用インフラストラクチャーをホストする node-role.kubernetes.io/infra=true
ラベル付きの 2 つのノードの環境の例を示しています。
ホスト名 | インストールするインフラストラクチャー/ロール |
---|---|
master.example.com |
マスター、etcd、ノード |
node1.example.com |
コンピュートノード |
node2.example.com | |
infra-node1.example.com |
インフラストラクチャーノード |
infra-node2.example.com |
これらのサンプルホストは、以下のサンプルインベントリーファイルの [masters]、[etcd]、および [nodes] セクションに記載されています。
単一マスター、単一 etcd、および複数ノードのインベントリーファイル
「ノードホストラベルの設定」を参照し、OpenShift Container Platform 3.9 以降のデフォルトノードセレクター要件とノードラベルに関する考慮事項を確認してください。
この例を使用するには、お使いの環境と仕様に合わせてファイルを変更し、これを /etc/ansible/hosts として保存します。
5.2.2. 単一マスター、複数 etcd、および複数ノード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表は、単一マスター、3 つの etcd ホスト、ユーザーアプリケーションをホストする 2 つのノード、専用インフラストラクチャーをホストする node-role.kubernetes.io/infra=true
ラベル付きの 2 つのノードの環境の例を示しています。
ホスト名 | インストールするインフラストラクチャー/ロール |
---|---|
master.example.com |
マスターおよびノード |
etcd1.example.com |
etcd |
etcd2.example.com | |
etcd3.example.com | |
node1.example.com |
コンピュートノード |
node2.example.com | |
infra-node1.example.com |
専用インフラストラクチャーノード |
infra-node2.example.com |
これらのサンプルホストは、以下のサンプルインベントリーファイルの [masters]、[nodes]、および [etcd] セクションに記載されています。
単一マスター、複数 etcd、および複数ノードのインベントリーファイル
「ノードホストラベルの設定」を参照し、OpenShift Container Platform 3.9 以降のデフォルトノードセレクター要件とノードラベルに関する考慮事項を確認してください。
この例を使用するには、お使いの環境と仕様に合わせてファイルを変更し、これを /etc/ansible/hosts として保存します。
5.3. 複数マスターの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
複数マスター、複数 etcd ホスト、複数ノードを含む環境を設定できます。高可用性 (HA) 対応複数マスターを設定すると、クラスターに単一障害点が設定されないようにすることができます。
インストール後の単一マスタークラスターから複数マスターへの移行はサポートされていません。
複数マスターを設定する際には、クラスターインストールプロセスでネイティブ
高可用性 (HA) メソッドがサポートされます。この方法は、OpenShift Container Platform に組み込まれているネイティブ HA マスター機能を活用するもので、 任意のロードバランシングソリューションと組み合わせことができます。
ホストがインベントリーファイルの [lb] セクションに定義されている場合、Ansible はロードバランシングソリューションとして HAProxy を自動的にインストールし、設定します。ホストが定義されていない場合、ユーザーが選択した外部のロードバランシングソリューションを事前に定義しており、マスター API (ポート 8443) をすべてのマスターホストで分散することが想定されます。
この HAProxy ロードバランサーは、API サーバーの HA モードを実証することを意図したものであり、実稼働環境での使用には推奨されません。クラウドプロバイダーにデプロイする場合は、クラウドネイティブの TCP ベースのロードバランサーをデプロイするか、または高可用性ロードバランサーを提供するための他の手順を実行することを推奨します。
外部のロードバランシングソリューションを使用する場合は、以下が必要になります。
- SSL パススルー対応に設定された、事前に作成されたロードバランサーの仮想 IP (VIP)
-
openshift_master_api_port
値 (デフォルトは 8443) で指定されたポートでリッスンし、そのポートですべてのマスターホストにプロキシー送信する VIP。 DNS に登録されている VIP のドメイン名。
-
このドメイン名は、OpenShift Container Platform インストーラーで
openshift_master_cluster_public_hostname
とopenshift_master_cluster_hostname
の両方の値になります。
-
このドメイン名は、OpenShift Container Platform インストーラーで
詳細については、「External Load Balancer Integrations example in Github」を参照してください。高可用性マスターアーキテクチャーの詳細については、 「 Kubernetes Infrastructure」を参照してください。
現時点で、クラスターインストールプロセスはアクティブ/パッシブ設定の複数の HAProxy ロードバランサーをサポートしていません。インストール後の修正については、ロードバランサー管理ドキュメントを参照してください。
複数マスターを設定するには、「複数 etcd を持つ複数マスター」を参照してください。
5.3.1. 外部のクラスター化された etcd を含む、ネイティブ HA を使用した複数マスター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表は、 ネイティブ
HA 方法を使用する 3 つのマスター、1 つの HAProxy ロードバランサー、3 つの etcd ホスト、ユーザーアプリケーションをホストする 2 つのノード、専用インフラストラクチャーをホストする node-role.kubernetes.io/infra=true
ラベル付きの 2 つのノードの環境の例を示しています。
ホスト名 | インストールするインフラストラクチャー/ロール |
---|---|
master1.example.com |
マスター (クラスター化、ネイティブ HA を使用) およびノード |
master2.example.com | |
master3.example.com | |
lb.example.com |
API マスターエンドポイントの負荷分散を行う HAProxy |
etcd1.example.com |
etcd |
etcd2.example.com | |
etcd3.example.com | |
node1.example.com |
コンピュートノード |
node2.example.com | |
infra-node1.example.com |
専用インフラストラクチャーノード |
infra-node2.example.com |
これらのサンプルホストは、以下のサンプルインベントリーファイルの [masters]、[etcd]、[lb] および [nodes] セクションに記載されています。
HAProxy インベントリーファイルを使用する複数マスター
「ノードホストラベルの設定」を参照し、OpenShift Container Platform 3.9 以降のデフォルトノードセレクター要件とノードラベルに関する考慮事項を確認してください。
この例を使用するには、お使いの環境と仕様に合わせてファイルを変更し、これを /etc/ansible/hosts として保存します。
5.3.2. 同一の場所に配置されたクラスター化された etcd を含む、ネイティブ HA を使用した複数マスター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表は、ネイティブ
HA 方法を使用する 3 つのマスター (各ホストに etcd がある)、1 つの HAProxy ロードバランサー、ユーザーアプリケーションをホストする 2 つのノード、専用インフラストラクチャーをホストする region=infra
ラベル付きの 2 つのノードの環境の例を示しています。
ホスト名 | インストールするインフラストラクチャー/ロール |
---|---|
master1.example.com |
各ホストに etcd があるマスター (ネイティブ HA を使用するクラスター化) とノード |
master2.example.com | |
master3.example.com | |
lb.example.com |
API マスターエンドポイントの負荷分散を行う HAProxy |
node1.example.com |
コンピュートノード |
node2.example.com | |
infra-node1.example.com |
専用インフラストラクチャーノード |
infra-node2.example.com |
これらのサンプルホストは、以下のサンプルインベントリーファイルの [masters]、[etcd]、[lb] および [nodes] セクションに記載されています。
「ノードホストラベルの設定」を参照し、OpenShift Container Platform 3.9 以降のデフォルトノードセレクター要件とノードラベルに関する考慮事項を確認してください。
この例を使用するには、お使いの環境と仕様に合わせてファイルを変更し、これを /etc/ansible/hosts として保存します。