第26章 一時ストレージの設定


26.1. 概要

OpenShift Container Platform は、Pod およびコンテナーの作業データの一時ストレージを管理できるように、設定可能です。コンテナーは、記述可能な階層、ログディレクトリー、EmptyDir ボリュームを活用できる反面、このストレージには複数の制限があります。この点については、こちらを参照してください

一時ストレージ管理により、管理者は個別の Pod やコンテナーが消費するリソースを制限できるようになるだけでなく、Pod およびコンテナーが対象の一時ストレージの使用を制限したり、要求したりできます。これは、OpenShift Container Platform 3.10 のテクノロジープレビュー機能で、デフォルトでは無効になっています。

注記

このテクノロジープレビュー機能は、OpenShift Container Platform でローカルストレージを公開するメカニズムを変更するわけではなく、既存のメカニズム、root ディレクトリーや runtime ディレクトリーはそのまま使用されます。このテクノロジープレビュー機能は、当リソースの使用の管理メカニズムを提供するだけです。

26.2. 一時ストレージの有効化

一時ストレージを有効化するには、以下を実行します。

  1. すべてのマスターで、マスター設定ファイル (デフォルトは /etc/origin/master/master-config.yaml) を編集するか、または作成して LocalStorageCapacityIsolation=trueapiServerArgumentscontrollerArguments の各セクションに追加します。

    apiServerArguments:
       feature-gates:
       - LocalStorageCapacityIsolation=true
    ...
    
     controllerArguments:
       feature-gates:
       - LocalStorageCapacityIsolation=true
    ...
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  2. コマンドラインで、全ノードの ConfigMap を編集して、LocalStorageCapacityIsolation を有効化します。編集の必要のある ConfigMaps は以下のように特定します。

    $ oc get cm -n openshift-node
    NAME                  DATA      AGE
    node-config-compute   1         52m
    node-config-infra     1         52m
    node-config-master    1         52m
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    node-config-computenode-config-infra および node-config-master のマップごとに、機能ゲートを追加する必要があります。

    oc edit cm node-config-master -n openshift-node
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    すでに feature-gates: の宣言がある場合には、以下のテキストを機能ゲートの一覧に追加します。

    ,LocalStorageCapacityIsolation=true
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    feature-gates: の宣言がない場合には、以下のセクションを追加します。

      feature-gates:
      - LocalStorageCapacityIsolation=true
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  3. node-config-computenode-config-infra をはじめ、他の ConfigMaps についても同様に繰り返します。
  4. OpenShift Container Platform を再起動して、apiserver を実行するコンテナーを削除します。
注記

これらの手順を省略すると、一時ストレージの管理が有効化されなくなる可能性があります。

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