第13章 RHEL システムロールを使用したコンテナーの管理
podman RHEL システムロールを使用すると、Podman 設定、コンテナー、および Podman コンテナーを実行する systemd サービスを管理できます。
13.1. podman RHEL システムロールを使用したバインドマウントによるルートレスコンテナーの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
podman RHEL システムロールを使用すると、Ansible Playbook を実行してバインドマウントによりルートレスコンテナーを作成し、アプリケーション設定を管理できます。
サンプルの Ansible Playbook は、データベース用と Web アプリケーション用の 2 つの Kubernetes Pod を起動します。データベース Pod の設定は Playbook で指定します。Web アプリケーション Pod は外部 YAML ファイルで定義します。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo権限がある。 -
ユーザーとグループ
webappが存在し、ホスト上の/etc/subuidおよび/etc/subgidファイルにリストされている。 -
dbuserという名前のユーザーとdbgroupという名前のグループが、すでに作成されている必要がある。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml) を作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
run_as_userとrun_as_group- コンテナーがルートレスであることを指定します。
kube_file_contentdbという名前の 1 つ目コンテナーを定義する Kubernetes YAML ファイルが含まれています。Kubernetes YAML ファイルは、podman kube generateコマンドを使用して生成できます。-
dbコンテナーは、quay.io/db/db:stableコンテナーイメージに基づいています。 -
dbバインドマウントは、ホスト上の/var/lib/dbディレクトリーをコンテナー内の/var/lib/dbディレクトリーにマップします。Zフラグはコンテンツにプライベート非共有ラベルを付けるため、dbコンテナーのみがコンテンツにアクセスできます。
-
kube_file_src: <path>-
2 つ目のコンテナーを定義します。コントローラーノードの
/path/to/webapp.ymlファイルの内容は、マネージドノードのkube_fileフィールドにコピーされます。 volumes: <list>-
1 つ以上のコンテナーで提供するデータのソースを定義する YAML リスト。たとえば、ホスト上のローカルディスク (
hostPath) またはその他のディスクデバイスなどです。 volumeMounts: <list>- 個々のコンテナーが特定のボリュームをマウントするマウント先を定義する YAML リスト。
podman_create_host_directories: true-
ホスト上にディレクトリーを作成します。これにより、
hostPathボリュームの kube 仕様を確認し、ホスト上にそれらのディレクトリーを作成するようにロールに指示します。所有権と権限をさらに細かく制御する必要がある場合は、podman_host_directoriesを使用します。
Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.podman/README.mdファイルを参照してください。Playbook の構文を検証します。
ansible-playbook --syntax-check --ask-vault-pass ~/playbook.yml
$ ansible-playbook --syntax-check --ask-vault-pass ~/playbook.ymlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
ansible-playbook --ask-vault-pass ~/playbook.yml
$ ansible-playbook --ask-vault-pass ~/playbook.ymlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow