15.3. 外部に表示される仮想マシンの設定


多くの場合、デフォルトの仮想マシンのネットワーク設定だけで十分です。しかし、設定を調整する必要がある場合は、コマンドライン (CLI) または RHEL 10 Web コンソールを使用して調整できます。

15.3.1. コマンドラインを使用した外部に表示される仮想マシンの設定

デフォルトでは、新規作成された仮想マシンは、NAT タイプのネットワークに接続されます。このネットワークは、ホストのデフォルトの仮想ブリッジである virbr0 を使用します。これにより、仮想マシンはホストのネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) を使用して外部ネットワークに接続できますが、外部システムから仮想マシンには到達できません。

仮想マシンをハイパーバイザーと同じ外部ネットワークに表示する必要がある場合は、代わりに ブリッジモード を使用する必要があります。これには、仮想マシンを、ハイパーバイザーの物理ネットワークデバイスに接続されているブリッジデバイスに割り当てます。

前提条件

  • デフォルトの NAT 設定を持つ 既存の仮想マシン のシャットダウン。
  • ハイパーバイザーの IP 設定。これは、ホストのネットワーク接続によって異なります。たとえば、以下の手順では、イーサネットケーブルを使用してホストがネットワークに接続され、ホストの物理 NIC MAC アドレスが DHCP サーバーの静的 IP に割り当てられるシナリオを使用します。したがって、イーサネットインターフェイスはハイパーバイザー IP として扱われます。

    イーサネットインターフェイスの IP 設定を取得するには、ip addr ユーティリティーを使用します。

    # ip addr
    [...]
    enp0s25: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
        link/ether 54:ee:75:49:dc:46 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
        inet 192.0.2.1/24 brd 192.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s25

手順

  1. ホスト上の物理インターフェイスのブリッジ接続を作成して設定します。手順は、ネットワークブリッジの設定 を参照してください。

    静的 IP 割り当てが使用されるシナリオでは、物理イーサネットインターフェイスの IPv4 設定をブリッジインターフェイスに移行する必要があることに注意してください。

  2. 作成したブリッジインターフェイスを使用するように仮想マシンのネットワークを変更します。たとえば、以下のコマンドは、bridge0 を使用するように testguest を設定します。

    # virt-xml testguest --edit --network bridge=bridge0
    Domain 'testguest' defined successfully.
  3. 仮想マシンを起動します。

    # virsh start testguest
  4. ゲストオペレーティングシステムで、仮想マシンがハイパーバイザーと同じネットワーク内の別の物理システムであるかのように、システムのネットワークインターフェイスの IP および DHCP 設定を調整します。

    具体的な手順は、仮想マシンで使用されるゲストオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、ゲストオペレーティングシステムが RHEL 10 の場合は、イーサネット接続の設定 を参照してください。

検証

  1. 新たに作成されたブリッジが実行中で、ホストの物理インターフェイスと仮想マシンのインターフェイスの両方が含まれていることを確認します。

    # ip link show master bridge0
    2: enp0s25: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel master bridge0 state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
        link/ether 54:ee:75:49:dc:46 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    10: vnet0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel master bridge0 state UNKNOWN mode DEFAULT group default qlen 1000
        link/ether fe:54:00:89:15:40 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
  2. 仮想マシンがハイパーバイザーと同じ外部ネットワークに表示されることを確認します。

    1. ゲストオペレーティングシステムで、システムのネットワーク ID を取得します。たとえば、これが Linux ゲストの場合は、次のコマンドを実行します。

      # ip addr
      [...]
      enp0s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
          link/ether 52:54:00:09:15:46 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
          inet 192.0.2.1/24 brd 192.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s0
    2. ローカルネットワークに接続された外部システムから、取得した ID を使用して仮想マシンに接続します。

      # ssh root@192.0.2.1
      root@192.0.2.1's password:
      Last login: Mon Sep 24 12:05:36 2019
      root~#*

      接続が機能している場合にはネットワークが正常に設定されています。

トラブルシューティング

  • 仮想マシンがクライアントでホストされる間に、クライアントからサイトへの VPN を使用するなどの特定の状況では、外部ロケーションで仮想マシンを利用可能にするブリッジモードを使用することはできません。

    この問題を回避するには、仮想マシンの nftables を使用して宛先 NAT を設定 します。

15.3.2. Web コンソールを使用した外部に表示される仮想マシンの設定

デフォルトでは、新規作成された仮想マシンは、NAT タイプのネットワークに接続されます。このネットワークは、ホストのデフォルトの仮想ブリッジである virbr0 を使用します。これにより、仮想マシンはホストのネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) を使用して外部ネットワークに接続できますが、外部システムから仮想マシンには到達できません。

仮想マシンをハイパーバイザーと同じ外部ネットワークに表示する必要がある場合は、代わりに ブリッジモード を使用する必要があります。これには、仮想マシンを、ハイパーバイザーの物理ネットワークデバイスに接続されているブリッジデバイスに割り当てます。RHEL 10 Web コンソールを使用してこれを行うには、以下の手順に従います。

前提条件

  • RHEL 10 Web コンソールがインストールされている。

    手順は、Web コンソールのインストールおよび有効化 を参照してください。

  • Web コンソールの仮想マシンプラグインが システムにインストールされている
  • デフォルトの NAT 設定を持つ 既存の仮想マシン のシャットダウン。
  • ハイパーバイザーの IP 設定。これは、ホストのネットワーク接続によって異なります。たとえば、以下の手順では、イーサネットケーブルを使用してホストがネットワークに接続され、ホストの物理 NIC MAC アドレスが DHCP サーバーの静的 IP に割り当てられるシナリオを使用します。したがって、イーサネットインターフェイスはハイパーバイザー IP として扱われます。

    イーサネットインターフェイスの IP 設定を取得するには、Web コンソールの Networking タブに移動し、Interfaces セクションを確認します。

手順

  1. ホスト上の物理インターフェイスのブリッジ接続を作成して設定します。手順は、Web コンソールでのネットワークブリッジの設定 を参照してください。

    静的 IP 割り当てが使用されるシナリオでは、物理イーサネットインターフェイスの IPv4 設定をブリッジインターフェイスに移行する必要があることに注意してください。

  2. ブリッジインターフェイスを使用するように仮想マシンのネットワークを変更します。仮想マシンの Network Interfaces タブで次の操作を行います。

    1. Add Network Interface をクリックします。
    2. Add Virtual Network Interface ダイアログで、以下を設定します。

      • Interface Type: Bridge to LAN
      • Source: 新しく作成するブリッジ (例: bridge0)
    3. Add をクリックします。
    4. オプション: 仮想マシンに接続されている他のすべてのインターフェイスの Unplug をクリックします。
  3. 実行 をクリックして、仮想マシンを起動します。
  4. ゲストオペレーティングシステムで、仮想マシンがハイパーバイザーと同じネットワーク内の別の物理システムであるかのように、システムのネットワークインターフェイスの IP および DHCP 設定を調整します。

    具体的な手順は、仮想マシンで使用されるゲストオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、ゲストオペレーティングシステムが RHEL 10 の場合は、イーサネット接続の設定 を参照してください。

検証

  1. ホストの Web コンソールの Networking タブで、新たに作成されたブリッジがある行をクリックして、ホストの物理インターフェイスと仮想マシンのインターフェイスの両方が含まれていることを確認します。
  2. 仮想マシンがハイパーバイザーと同じ外部ネットワークに表示されることを確認します。

    1. ゲストオペレーティングシステムで、システムのネットワーク ID を取得します。たとえば、これが Linux ゲストの場合は、次のコマンドを実行します。

      # ip addr
      [...]
      enp0s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
          link/ether 52:54:00:09:15:46 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
          inet 192.0.2.1/24 brd 192.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s0
    2. ローカルネットワークに接続された外部システムから、取得した ID を使用して仮想マシンに接続します。

      # ssh root@192.0.2.1
      root@192.0.2.1's password:
      Last login: Mon Sep 24 12:05:36 2019
      root~#*

      接続が機能している場合にはネットワークが正常に設定されています。

トラブルシューティング

  • 仮想マシンがクライアントでホストされる間に、クライアントからサイトへの VPN を使用するなどの特定の状況では、外部ロケーションで仮想マシンを利用可能にするブリッジモードを使用することはできません。

15.3.3. macvtap 接続の置き換え

macvtap は、仮想ネットワークインターフェイスを作成する Linux ネットワークデバイスドライバーです。これにより、仮想マシンがホストマシン上の物理ネットワークインターフェイスに直接アクセスできるようになります。macvtap 接続の使用は RHEL 10 でサポートされています。

ただし、他の利用可能な仮想マシン (VM) ネットワーク設定と比較すると、macvtap のパフォーマンスは最適ではなく、正しく設定するのがより困難です。したがって、ユースケースで macvtap が明示的に必要とされない場合は、サポートされている別のネットワーク設定を使用してください。

仮想マシンで macvtap モードを使用している場合は、代わりに次のネットワーク設定を使用することを検討してください。

  • macvtap ブリッジモードの代わりに、Linux ブリッジ 設定を使用します。
  • macvtap パススルーモードの代わりに、PCI パススルー を使用します。
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