第1章 概要
製品のライフサイクル
Red Hat Enterprise Linux 7.9 は、RHEL 7 の最新のマイナーリリースです。
Red Hat Enterprise Linux 7 の製品ライフサイクルフェーズは、2020 年 8 月 6 日に メンテナンスサポート 2 に入りました。詳細は、Red Hat Enterprise Linux Life Cycle のドキュメントを参照してください。
インプレースアップグレード
インプレースアップグレードは、既存のオペレーティングシステムを置き換えて、システムを、次のメジャーリリースの Red Hat Enterprise Linux にアップグレードする方法を提供するものです。現在サポートされているアップグレードパスのリストは Red Hat Enterprise Linux のサポート対象のインプレースアップグレードパス を参照してください。
RHEL 6 から RHEL 7 へのインプレースアップグレード
RHEL 7.9 のリリースで Preupgrade Assistant
および Red Hat Upgrade Tool
が更新されました。
- サポート対象のインプレースアップグレードパスは、RHEL 6.10 から RHEL 7.9 (SAP HANA を除く) までです。
- UEFI ベースの RHEL インストールのインプレースアップグレードがサポートされるようになりました。
- ロールバック機能が UEFI にも利用可能です。
- インプレースアップグレードにカスタムリポジトリーを使用できます。
RHEL 6 から RHEL 7 へのインプレースアップグレードの手順、および Preupgrade Assistant
と Red Hat Upgrade Tool
の使用法は、RHEL 6 から RHEL 7 へのアップグレードガイド に記載されています。2 つのメジャーリリースの大きな相違点については、移行計画ガイド に記載されています。Preupgrade Assistant
および Red Hat Upgrade Tool
は、RHEL 6 の Extras リポジトリー で利用できます。
CentOS Linux 6 または Oracle Linux 6 を使用している場合は、RHEL 7 にアップグレードする前に、サポート対象外の Convert2RHEL
ユーティリティーを使用してオペレーティングシステムを RHEL 6 に変換できます。手順は、CentOS または Oracle Linux から RHEL に変換する方法 を参照してください。
RHEL 7 から RHEL 8 へのインプレースアップグレード
Leapp
ユーティリティーを使用して RHEL 7 から RHEL 8 へのインプレースアップグレードを行う方法は、RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレード を参照してください。RHEL 7 と RHEL 8 の主な相違点は、RHEL 8 の導入における検討事項 を参照してください。Leapp
ユーティリティーは、RHEL 7 の Extras リポジトリー で利用できます。
CentOS Linux 7 または Oracle Linux 7 を使用している場合は、RHEL 8 にアップグレードする前に、Red Hat がサポートする Convert2RHEL
ユーティリティーを使用してオペレーティングシステムを RHEL 7 に変換できます。手順は、Convert 2RHEL ユーティリティーを使用した Linux ディストリビューションから RHEL への変換 を参照してください。Red Hat が他の Linux ディストリビューションから RHEL への移行は、Convert2RHEL サポートポリシー を参照してください。
関連情報
- 他のバージョンと比較した Red Hat Enterprise Linux 7 の 機能および制限 は、Red Hat ナレッジベースアーティクル Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限 を参照してください。
- RHEL 7 のパッケージリストは パッケージマニフェスト を参照してください。
- すべての RHEL サブスクリプションで、既知の技術問題を特定、検証、および解決できる Red Hat Insights サービスが利用できるようになりました。Red Hat Insights クライアントをインストールし、システムをサービスに登録する方法は、Red Hat Insights を使い始める ページを参照してください。
Red Hat Customer Portal Labs は、カスタマーポータルにあるツールセットです。Red Hat Customer Portal Labs のアプリケーションは、パフォーマンスの向上、問題の迅速なトラブルシューティング、セキュリティー問題の特定、複雑なアプリケーションの迅速なデプロイメントおよび設定に役立ちます。最も一般的なアプリケーションには、以下のものがあります。
- Registration Assistant
- Product Life Cycle Checker
- Kickstart Generator
- Red Hat Enterprise Linux Upgrade Helper
- Red Hat Satellite Upgrade Helper
- Red Hat Code Browser
- JVM Options Configuration Tool
- Red Hat CVE Checker
- Red Hat Product Certificates
- Load Balancer Configuration Tool
- Yum Repository Configuration Helper
- Kickstart Converter