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4.10. 高可用性およびクラスター

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pcs cluster setup コマンドのローカルモードバージョンが完全にサポートされるようになりました。

デフォルトでは、pcs cluster setup コマンドは、すべての設定ファイルをクラスターノードに自動的に同期します。RHEL 8.3 以降、pcs cluster setup コマンドは --corosync-conf オプションをテクノロジープレビューとして提供していました。この機能は、RHEL 8.5 で完全にサポートされるようになりました。このオプションを指定すると、コマンドが local モードに切り替わります。このモードでは、pcs コマンドラインインターフェイスは他のノードと通信せずに corosync.conf ファイルを作成し、ローカルノード上の指定されたファイルに保存します。これにより、スクリプトで corosync.conf ファイルを作成し、スクリプトでそのファイルを処理できます。

(BZ#1839637)

クラスターノードのサブセットでフェンシング用にウォッチドッグのみの SBD を設定する機能

以前のバージョンでは、ウォッチドッグのみの SBD 設定を使用するには、クラスター内のすべてのノードで SBD を使用する必要がありました。一部のノードはサポートしているが、他のノード (リモートノード) では他のフェンシングが必要なクラスターで SBD が使用できませんでした。ユーザーは、新しい fence_watchdog エージェントを使用して、ウォッチドッグのみの SBD 設定を設定できるようになりました。これにより、一部のノードのみがフェンシングにウォッチドッグのみの SBD を使用し、その他のノードが他のフェンシングタイプを使用するクラスター設定が可能になります。クラスターはこのようなデバイスを 1 つしか持たず、これは watchdog という名前にする必要があります。

(BZ#1443666)

その他のすべてのリソースを再起動せずに SCSI フェンスデバイスを更新する新たな pcs コマンド

pcs stonith update コマンドを使用して SCSI フェンスデバイスを更新すると、stonith リソースが実行されているのと同じノードで実行中の全リソースを再起動することになります。新しい pcs stonith update-scsi-devices コマンドを使用すると、他のクラスターリソースを再起動せずに SCSI デバイスを更新できます。

(BZ#1872378)

pcs resource safe-disable コマンドの新しい縮小出力表示オプション

pcs resource safe-disable コマンドおよび pcs resource disable --safe コマンドは、エラーレポートの後に長いシミュレーション結果を出力します。これらのコマンドに、エラーのみを出力する --brief を指定できるようになりました。エラーレポートには、影響を受けるリソースのリソース ID が常に含まれるようになりました。

(BZ#1909901)

pcs がロール名として Promoted および Unpromoted を受け入れるようになりました。

Pacemaker 設定でロールが設定される場合、pcs コマンドラインインターフェイスで Promoted および Unpromoted を受け入れるようになりました。これらのロール名は、Master および Slave Pacemaker ロールと機能的に同等です。Master および Slave は、設定表示とヘルプテキストでこれらのロールの名前のままです。

(BZ#1885293)

新しい pcs リソースステータス表示コマンド

pcs resource status コマンドおよび pcs stonith status コマンドで、以下のオプションが使用できるようになりました。

  • pcs resource status node=node_id コマンドおよび pcs stonith status node=node_id コマンドを使用すると、特定ノードに設定したリソースの状態を表示できます。これらのコマンドを使用すると、クラスターとリモートノードの両方でリソースのステータスを表示できます。
  • pcs resource status resource_id コマンドおよび pcs stonith status resource_id コマンドを使用すると、1 つのリソースの状況を表示できます。
  • pcs resource status tag_id コマンドおよび pcs stonith status tag_id コマンドを使用すると、指定したタグで、すべてのリソースの状態を表示できます。

(BZ#1290830、BZ#1285269)

自動アクティベーションを制御する新しい LVM ボリュームグループフラグ

LVM ボリュームグループは、ボリュームグループから作成した論理ボリュームを起動時に自動的にアクティブにするかどうかを制御する setautoactivation フラグに対応するようになりました。クラスターで Pacemaker が管理するボリュームグループを作成する場合は、データの破損を防ぐために、ボリュームグループで vgcreate --setautoactivation n コマンドを実行して、このフラグを n に設定します。Pacemaker クラスターで使用される既存のボリュームグループがある場合は、vgchange --setautoactivation n でフラグを設定します。

(BZ#1899214)

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