4.3. ソフトウェア管理
RPM に sqlite
データベースバックエンドに対する読み取り専用サポートが追加されました。
sqlite
に基づく RPM データベースをクエリーする機能は、コンテナーなどの他のルートディレクトリーを検査する際に必要になることがあります。この更新により、RPM sqlite
データベースバックエンドに対して読み取り専用サポートが追加されます。これにより、ホストの RHEL 8 から、UBI 9 または Fedora コンテナーにインストールされているパッケージをクエリーできるようになりました。Podman でこれを行うには、以下を実行します。
-
podman mount
コマンドを使用して、コンテナーのファイルシステムをマウントします。 -
マウントされた場所をポイントする
--root
オプションを指定して、rpm -qa
コマンドを実行します。
RHEL 8 の RPM は、引き続き BerkeleyDB データベース (bdb
) バックエンドを使用することに注意してください。
libmodulemd
がバージョン 2.12.1 にリベースされました。
libmodulemd
パッケージがバージョン 2.12.1 にリベースされました。主な変更点は、以下のとおりです。
-
modulemd-obsoletes
ドキュメントタイプのバージョン 1 のサポートを追加。これにより、別のストリームを廃止するストリームや、ライフサイクル終了に到達したストリームに関する情報が提供されます。 -
モジュールビルドシステムのモジュールストリームコンテンツのパッケージャーの説明を提供する
modulemd-packager
ドキュメントタイプのバージョン 3 のサポートを追加 -
バージョン 2 の
modulemd
ドキュメントタイプのstatic_context
属性のサポートを追加。そのため、モジュールコンテキストはモジュールビルドシステムで生成されるのではなく、パッケージャーによって定義されるようになりました。 - モジュールストリーム値は、常に引用符で囲まれた文字列としてシリアライズされるようになりました。
libmodulemd
がバージョン 2.13.0 にリベースされました。
libmodulemd
パッケージがバージョン 2.13.0 にリベースされ、以前のバージョンに対する主な変更点が加えられています。
- モジュールからモジュール化解除されたパッケージをリストから除外するサポートを追加
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modulemd-validator
ツールの新しい--type
オプションを使用して、modulemd-packager- v3
ドキュメントを検証するためのサポートを追加。 - 整数値を解析する機能強化
-
各種の
modulemd-validator
の問題を修正
sslverifystatus
が dnf
設定に追加されました
今回の更新により、sslverifystatus
オプションを有効にすると、dnf
は Certificate Status RequestTLS 拡張 (OCSP stapling) を使用して各サーバー証明書の失効ステータスを確認します。これにより、取り消された証明書が発生すると、dnf
はそのサーバーからダウンロードを拒否します。