10.17. クラウド環境の RHEL


VMware ホストの RHEL 8 仮想マシンで静的 IP を設定できませんでした。

現在、VMware ホストで RHEL 8 を仮想マシンのゲストオペレーティングシステムとして使用すると、DatasourceOVF 機能は正しく機能しません。これにより、cloud-init ユーティリティーを使用して、仮想マシンのネットワークを静的 IP に設定し、仮想マシンを再起動すると、仮想マシンのネットワークが DHCP に変更されます。

(BZ#1750862)

Azure および Hyper-V で kdump が起動しないことがある

Microsoft Azure または Hyper-V ハイパーバイザーでホストされている RHEL 8 ゲストオペレーティングシステムでは、実行後通知が有効な場合に kdump カーネルの起動が失敗することがあります。

この問題を回避するには、crash kexec post notifiers を無効にします。

# echo N > /sys/module/kernel/parameters/crash_kexec_post_notifiers

(BZ#1865745)

複数のゲストディスクで Hyper-V 仮想マシンを起動する際に、SCSI ホストアドレスが変更することがある

現在、Hyper-V ハイパーバイザーで RHEL 8 仮想マシンを起動すると、場合によっては、Host, Bus, Target, Lun (HBTL) SCSI アドレスのホスト部分が変わることがあります。したがって、仮想マシンで HBTL SCSI 識別またはデバイスノードで設定した自動タスクは一貫して動作しません。これは、仮想マシンに複数のディスクがある場合、またはディスクに異なるサイズがある場合に発生します。

この問題を回避するには、以下のいずれかの方法でキックスタートファイルを変更します。

方法 1: SCSI デバイスに永続的な識別子を使用

たとえば、以下の powershell スクリプトを使用すると、特定のデバイス識別子を特定できます。

# Output what the /dev/disk/by-id/<value> for the specified hyper-v virtual disk.
# Takes a single parameter which is the virtual disk file.
# Note: kickstart syntax works with and without the /dev/ prefix.
param (
    [Parameter(Mandatory=$true)][string]$virtualdisk
)

$what = Get-VHD -Path $virtualdisk
$part = $what.DiskIdentifier.ToLower().split('-')

$p = $part[0]
$s0 = $p[6] + $p[7] + $p[4] + $p[5] + $p[2] + $p[3] + $p[0] + $p[1]

$p = $part[1]
$s1 =  $p[2] + $p[3] + $p[0] + $p[1]

[string]::format("/dev/disk/by-id/wwn-0x60022480{0}{1}{2}", $s0, $s1, $part[4])

このスクリプトは、ハイパーホストで使用することができます。以下に例を示します。

PS C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks> .\by-id.ps1 .\Testing_8\disk_3_8.vhdx
/dev/disk/by-id/wwn-0x60022480e00bc367d7fd902e8bf0d3b4
PS C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks> .\by-id.ps1 .\Testing_8\disk_3_9.vhdx
/dev/disk/by-id/wwn-0x600224807270e09717645b1890f8a9a2

その後、以下のようにキックスタートファイルでディスクの値を使用できます。

part / --fstype=xfs --grow --asprimary --size=8192 --ondisk=/dev/disk/by-id/wwn-0x600224807270e09717645b1890f8a9a2
part /home --fstype="xfs" --grow --ondisk=/dev/disk/by-id/wwn-0x60022480e00bc367d7fd902e8bf0d3b4

これらの値は仮想ディスクごとに固有であるため、仮想マシンインスタンスごとに設定を行う必要があります。そのため、%include 構文を使用して、ディスク情報を別のファイルに配置すると便利です。

方法 2: デバイス選択をサイズで設定

サイズに基づいてディスク選択を設定するキックスタートファイルには、以下のような行を含める必要があります。

...

# Disk partitioning information is supplied in a file to kick start
%include /tmp/disks

...

# Partition information is created during install using the %pre section
%pre --interpreter /bin/bash --log /tmp/ks_pre.log

	# Dump whole SCSI/IDE disks out sorted from smallest to largest ouputting
	# just the name
	disks=(`lsblk -n -o NAME -l -b -x SIZE -d -I 8,3`) || exit 1

	# We are assuming we have 3 disks which will be used
	# and we will create some variables to represent
	d0=${disks[0]}
	d1=${disks[1]}
	d2=${disks[2]}

	echo "part /home --fstype="xfs" --ondisk=$d2 --grow" >> /tmp/disks
	echo "part swap --fstype="swap" --ondisk=$d0 --size=4096" >> /tmp/disks
	echo "part / --fstype="xfs" --ondisk=$d1 --grow" >> /tmp/disks
	echo "part /boot --fstype="xfs" --ondisk=$d1 --size=1024" >> /tmp/disks

%end

(BZ#1906870)

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