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17.5. LVM 物理ボリュームでのメタデータの復元

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この手順では、破損したり、新しいデバイスに置き換えたりする物理ボリュームのメタデータを復元します。物理ボリュームのメタデータ領域を書き換えて、物理ボリュームからデータを復旧できる場合があります。

警告

作業用の LVM 論理ボリュームでこの手順を実行しないでください。誤った UUID を指定すると、データが失われることになります。

前提条件

手順

  1. 物理ボリュームでメタデータを復元します。

    # pvcreate --uuid physical-volume-uuid \
               --restorefile /etc/lvm/archive/volume-group-name_backup-number.vg \
               block-device
    注記

    コマンドは、LVM メタデータ領域のみを上書きし、既存のデータ領域には影響を与えません。

    例17.4 /dev/vdb1 での物理ボリュームの復元

    以下の例では、以下のプロパティーで /dev/vdb1 デバイスを物理ボリュームとしてラベル付けします。

    • FmGRh3-zhok-iVI8-7qTD-S5BI-MAEN-NYM5Sk の UUID
    • VG_00050.vg に含まれるメタデータ情報 (ボリュームグループの最新のアーカイブメタデータ)
    # pvcreate --uuid "FmGRh3-zhok-iVI8-7qTD-S5BI-MAEN-NYM5Sk" \
               --restorefile /etc/lvm/archive/VG_00050.vg \
               /dev/vdb1
    
      ...
      Physical volume "/dev/vdb1" successfully created
  2. ボリュームグループのメタデータを復元します。

    # vgcfgrestore myvg
    
      Restored volume group myvg
  3. ボリュームグループの論理ボリュームを表示します。

    # lvs --all --options +devices myvg

    現在、論理ボリュームは非アクティブです。以下に例を示します。

      LV     VG   Attr   LSize   Origin Snap%  Move Log Copy%  Devices
      mylv myvg   -wi--- 300.00G                               /dev/vdb1 (0),/dev/vdb1(0)
      mylv myvg   -wi--- 300.00G                               /dev/vdb1 (34728),/dev/vdb1(0)
  4. 論理ボリュームのセグメントタイプが RAID の場合は、論理ボリュームを再同期します。

    # lvchange --resync myvg/mylv
  5. 論理ボリュームを非アクティブにします。

    # lvchange --activate y myvg/mylv
  6. ディスク上の LVM メタデータが、それを上書きしたものと同じかそれ以上のスペースを使用する場合は、この手順で物理ボリュームを回復できます。メタデータを上書きしたものがメタデータ領域を超えると、ボリューム上のデータが影響を受ける可能性があります。そのデータを復元するには、fsck コマンドを使用することができます。

検証手順

  • アクティブな論理ボリュームを表示します。

    # lvs --all --options +devices
    
      LV     VG   Attr   LSize   Origin Snap%  Move Log Copy%  Devices
     mylv myvg   -wi--- 300.00G                               /dev/vdb1 (0),/dev/vdb1(0)
     mylv myvg   -wi--- 300.00G                               /dev/vdb1 (34728),/dev/vdb1(0)
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