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第9章 RHEL for Edge の VMDK イメージの作成

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RHEL Image Builder を使用して、RHEL for Edge の .vmdk イメージを作成できます。Ignition サポートを備えた edge-vsphere イメージタイプを作成して、ブートプロセスの初期段階でユーザー設定をイメージに注入できます。その後、イメージを vSphere にロードし、vSphere 仮想マシンでイメージをブートできます。このイメージは、ESXi 7.0 U2、ESXi 8.0 以降と互換性があります。vSphere 仮想マシンは、バージョン 19 および 20 と互換性があります。

9.1. Ignition 設定を使用したブループリントの作成

.vmdk イメージのブループリントを作成し、そのブループリントを customizations.ignition セクションでカスタマイズします。これにより、イメージを作成し、起動時にオペレーティングシステムによってユーザー設定をイメージに注入することができます。

前提条件

  • Ignition 設定ファイルを作成している。以下に例を示します。

    {
       "ignition":{
          "version":"3.3.0"
       },
       "passwd":{
          "users":[
             {
                "groups":[
                   "wheel"
                ],
                "name":"core",
                "passwordHash":"$6$jfuNnO9t1Bv7N"
             }
          ]
       }
    }

手順

  1. 以下の内容のブループリントを Tom's Obvious Minimal Language (TOML) 形式で作成します。

    name = "vmdk-image"
    description = "Blueprint with Ignition for the vmdk image"
    version = "0.0.1"
    packages = ["open-vm-tools"]
    modules = []
    groups = []
    distro = ""
    
    [[customizations.user]]
    name = "admin"
    password = "admin"
    groups = ["wheel"]
    
    [customizations.ignition.firstboot]
    url = http://<IP_address>:8080/config.ig

    ここでは、以下のようになります。

    • name はブループリントの名前で、description は説明です。
    • VERSION は、セマンティックバージョニングスキームに基づくバージョン番号です。
    • modulespackages には、イメージにインストールするパッケージの名前と、それに対応するバージョンの glob を記述します。たとえば、パッケージ name = "open-vm-tools" などです。現在、パッケージとモジュールには違いがないことに注意してください。
    • groups は、イメージにインストールするパッケージグループです。たとえば、groups = "anaconda-tools" グループパッケージなどです。モジュールとグループがわからない場合は、空のままにします。
    • customizations.user は、仮想マシンにログインするためのユーザー名とパスワードを作成します。
    • customizations.ignition.firstboot には、Ignition 設定ファイルが提供される URL を含めます。

      注記

      デフォルトでは、open-vm-tools パッケージは edge-vsphere イメージに含まれていません。このパッケージが必要な場合は、ブループリントのカスタマイズに含める必要があります。

  2. ブループリントを Image Builder サーバーにインポートします。

    # composer-cli blueprints push <blueprint-name>.toml
  3. 既存のブループリントをリスト表示して、作成されたブループリントが正常にプッシュされて存在するかどうかを確認します。

    # composer-cli blueprints show <blueprint-name>
  4. ブループリントに記載されているコンポーネントおよびバージョンと、その依存関係が有効かどうかを確認します。

    # composer-cli blueprints depsolve <blueprint-name>

次のステップ

  • 作成したブループリントを使用して .vmdk イメージをビルドします。
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