13.4. キックスタートを使用したエッジデバイスへの無人インストールの実行
ネットワークベース環境での無人インストールの場合、キックスタートファイルと Web サーバーを使用して、RHEL for Edge イメージを Edge デバイスにインストールできます。Web サーバーは、RHEL for Edge Commit とキックスタートファイルを提供し、両方のアーティファクトが RHEL インストーラー ISO イメージの起動に使用されます。
前提条件
-
ホストシステムに
qemu-img
ユーティリティーがインストールされている。 -
作成したコミットをインストールするための
.qcow2
ディスクイメージを作成した。CLI で RHEL Image Builder を使用してシステムイメージを作成する を参照してください。 - 実行中の Web サーバーがある。ネットワークベース以外のデプロイメント用の RHEL for Edge Container イメージの作成 を参照してください。
手順
- RHEL for Edge Container イメージを実行して Web サーバーを起動します。サーバーは、RHEL for Edge Container イメージ内のコミットをフェッチして、利用可能になり実行されます。
libvirt virt-install
を使用して、カスタマイズされた.qcow2
ディスクイメージを渡して RHEL Anaconda インストーラーを実行します。virt-install \ --name rhel-edge-test-1 \ --memory 2048 \ --vcpus 2 \ --disk path=prepared_disk_image.qcow2,format=qcow2,size=8 \ --os-variant rhel9 \ --cdrom /home/username/Downloads/rhel-9-x86_64-boot.iso
インストール画面で:
図13.2 Red Hat Enterprise Linux 起動メニュー
inst.ks=http://web-server_device_ip:port/kickstart.ks
カーネルパラメーターは、RHEL インストーラーに含まれる RHEL イメージではなく、キックスタートファイルを使用して RHEL をインストールすることを指定します。
カーネルパラメーターを追加したら、Ctrl+X を押して、キックスタートファイルを使用して RHEL インストールを起動します。
RHEL インストーラーが起動し、サーバー (HTTP) エンドポイントからキックスタートファイルを取得してコマンドを実行します。このコマンドには、HTTP エンドポイントから RHEL for Edge イメージコミットをインストールするコマンドが含まれます。インストールが完了すると、RHEL インストーラーからログインの詳細を求められます。
検証
- ログイン画面で、ユーザーアカウントの認証情報を入力し、 をクリックします。
RHEL for Edge イメージが正常にインストールされているかどうかを確認します。
$ rpm-ostree status
コマンドの出力には、イメージのコミット ID が表示され、正常にインストールされたことがわかります。
以下は出力例です。
State: idle Deployments: * ostree://edge:rhel/9/x86_64/edge Timestamp: 2020-09-18T20:06:54Z Commit: 836e637095554e0b634a0a48ea05c75280519dd6576a392635e6fa7d4d5e96
関連情報
- How to embed a Kickstart file into an ISO image (Red Hat ナレッジベース)
- インストールの起動