第15章 RHEL for Edge イメージの管理
RHEL for Edge イメージを管理するために、以下のいずれかの管理タスクを実行することができます。
- RHEL Web コンソールまたはコマンドラインで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージブループリントの編集
- Image Builder コマンドラインを使用したコミット更新のビルド
- RHEL for Edge イメージの更新
-
rpm-ostree
リモートをノードに設定/ノードポリシーの更新 - RHEL for Edge イメージの手動での復元、または greenboot を使用した自動的な復元
15.1. Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集
RHEL for Edge イメージのブループリントを編集して、以下を実行することができます。
- 必要となる可能性のある追加コンポーネントの追加
- 既存コンポーネントのバージョンの変更
- 既存コンポーネントの削除
15.1.1. RHEL Web コンソールで Image Builder を使用して RHEL for Edge のブループリントにコンポーネントを追加する
RHEL for Edge イメージのブループリントにコンポーネントを追加するには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、対応するブループリントを編集する手順に従ってください。
前提条件
- RHEL システムで、RHEL Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
手順
RHEL Image Builder のダッシュボードで、編集するブループリントをクリックします。
特定のブループリントを検索するには、フィルターテキストボックスにブループリント名を入力し、
をクリックします。ブループリントの右上で、
をクリックします。Edit blueprints ウィザードが開きます。
- Details ページで、ブループリント名を更新し、 をクリックします。
Packages ページで、次の手順に従います。
Available Packages で、フィルターテキストボックスに追加するパッケージ名を入力し、 をクリックします。
コンポーネント名のリストが表示されます。
- をクリックして、コンポーネントをブループリントに追加します。
Review ページで をクリックします。
ブループリントが新しいパッケージで更新されます。
15.1.2. Web コンソールで RHEL Image Builder を使用してブループリントからコンポーネントを削除する
RHEL Image Builder を使用して作成したブループリントから 1 つ以上の不要なコンポーネントを削除するには、次の前提条件を満たしていることを確認してから、手順に従ってください。
前提条件
- RHEL システムで、RHEL Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
- RHEL for Edge のブループリントに 1 つ以上のコンポーネントを追加済みである。
手順
RHEL Image Builder のダッシュボードで、編集するブループリントをクリックします。
特定のブループリントを検索するには、フィルターテキストボックスにブループリント名を入力し、
をクリックします。ブループリントの右上で、
をクリックします。Edit blueprints ウィザードが開きます。
- Details ページで、ブループリント名を更新し、 をクリックします。
Packages ページで、次の手順に従います。
- Chosen packages から をクリックして、選択したコンポーネントを削除します。 をクリックしてすべてのパッケージを一度に削除することもできます。
Review ページで をクリックします。
ブループリントが更新されます。
15.1.3. コマンドラインを使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集
RHEL Image Builder のコマンドラインを使用して、RHEL for Edge イメージのブループリントの仕様を変更することができます。そのためには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、手順に従って対応するブループリントを編集してください。
前提条件
- RHEL Image Builder コマンドラインにアクセスできる。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
手順
ローカルのテキストファイルにブループリントを保存 (エクスポート) します。
# composer-cli blueprints save BLUEPRINT-NAME
選択したテキストエディターで
BLUEPRINT-NAME.toml
ファイルを編集し、変更を加えます。編集を終了する前に、ファイルが有効なブループリントであることを確認します。
バージョン番号を大きくしてください。
Semantic Versioning スキームを使用していることを確認してください。
注記バージョンを変更しない場合、バージョンのパッチコンポーネントが自動的に増えます。
コンテンツが有効な TOML 仕様かどうかを確認します。詳細は、TOML のドキュメントを参照してください。
注記TOML のドキュメントはコミュニティーが提供しているため、Red Hat のサポート対象外となります。このツールの問題は、https://github.com/toml-lang/toml/issues から報告できます。
- ファイルを保存してエディターを閉じます。
ブループリントを RHEL Image Builder サーバーにプッシュ (インポート) します。
# composer-cli blueprints push BLUEPRINT-NAME.toml
注記ブループリントを RHEL Image Builder サーバーにプッシュするときは、
.toml
拡張子を含むファイル名を指定してください。RHEL Image Builder にアップロードされたコンテンツが編集内容と一致していることを確認します。
# composer-cli blueprints show BLUEPRINT-NAME
ブループリントに記載されているコンポーネントおよびバージョンと、その依存関係が有効かどうかを確認します。
# composer-cli blueprints depsolve BLUEPRINT-NAME