第256章 OpenTracing コンポーネント


Camel 2.19 以降で利用可能

重要

Camel 2.21 以降では、OpenTracing Java API バージョン 0.31 以降と互換性のある OpenTracing complaint トレーサーを使用する必要があります。

camel-opentracing コンポーネントは、OpenTracing を使用して入力および出力 Camel メッセージをトレースおよびタイミングするために使用されます。

イベント (スパン) は、Camel との間で送受信される入力および出力メッセージに対してキャプチャーされます。

サポートされているトレーサーのリストについては、OpenTracing Web サイトを参照してください。

256.1. 設定

OpenTracing トレーサの設定プロパティーは次のとおりです。

オプションデフォルト説明

excludePatterns

 

パターンに一致する Camel メッセージのトレースを無効にする除外パターンを設定します。設定内容は、キーがパターンである Set<String> です。このパターンは Intercept のルールを使用します。

encoding

false

ヘッダーキーをエンコードする必要があるかどうか (コネクター固有) を設定します。値はブール値です。ダッシュは、インスタンスを JMS プロパティーキー用にエンコードする必要があります。

Camel アプリケーションの分散トレースを提供するように OpenTracing トレーサーを設定するには、次の 3 つの方法があります。

256.1.1. Explicit

選択した OpenTracing 準拠の Tracer に関連付けられた特定の依存関係と共に、camel-opentracing コンポーネントを POM に含めます。

OpenTracing サポートを明示的に設定するには、OpenTracingTracer をインスタンス化し、camel コンテキストを初期化します。オプションで Tracer を指定することも、代わりに Registry または ServiceLoader を使用して暗黙的に検出することもできます。

OpenTracingTracer ottracer = new OpenTracingTracer();
// By default it uses a Noop Tracer, but you can override it with a specific OpenTracing implementation.
ottracer.setTracer(...);
// And then initialize the context
ottracer.init(camelContext);

XML で OpenTracingTracer を使用するには、OpenTracing トレーサー Bean を定義するだけです。Camel はそれらを自動的に検出して使用します。

  <bean id="tracer" class="..."/>
  <bean id="ottracer" class="org.apache.camel.opentracing.OpenTracingTracer">
    <property name="tracer" ref="tracer"/>
  </bean>
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