12.3.5. 他のスクリプト言語によるコンテンツベースのルーティング条件の設定
コンテンツベースのルーティング条件を記述する方法は、使用するスクリプト言語によって異なります。たとえば、基本設定の例 に示すように、式言語として Groovy
を使用する場合、以下の式はすべての更新 (u
) レコードを updates
トピックにルーティングし、他のレコードをデフォルトのトピックにルーティングします。
value.op == 'u' ? 'updates' : null
他の言語では、同じ条件を表すのに異なる方法が使用されます。
Debezium MongoDB コネクターは、after
および patch
フィールドを構造体ではなくシリアライズされた JSON ドキュメントとして出力します。
MongoDB コネクターで ContentBasedRouting SMT を使うには、まず JSON の配列フィールドを個別のドキュメントに展開する必要があります。
式の中で JSON パーサーを使用すると、配列の各項目について個別の出力文書を生成することができます。例えば、表現言語として Groovy を使用している場合、groovy-json
アーティファクトをクラスパスに追加し、(new groovy.json.JsonSlurper()).parseText(value.after).last_name == 'Kretchmar'
のような表現を追加しています。
JavaScript
式言語に JavaScript を使用する場合、以下の例に示すように、Struct#get()
メソッドを呼び出してコンテンツベースのルーティング条件を指定することができます。
value.get('op') == 'u' ? 'updates' : null
JavaScript with Graal.js
JavaScript with Graal.js を使用してコンテンツベースのルーティング条件を作成する場合、Groovy で使用する方法と類似の方法を使用します。以下に例を示します。
value.op == 'u' ? 'updates' : null