1.2. Debezium アーキテクチャーの説明


Apache Kafka Connect を使用して Debezium をデプロイします。Kafka Connect は、以下を実装および操作するためのフレームワークおよびランタイムです。

  • レコードを Kafka に送信する Debezium などのソースコネクター
  • Kafka トピックから他のシステムにレコードを伝播するシンクコネクター

以下の図は、Debezium をベースとした Change Data Capture パイプラインのアーキテクチャーを示しています。

Debezium のアーキテクチャー

イメージにあるように、MySQL と PostgresSQL の Debezium コネクターは、この 2 種類のデータベースへの変更をキャプチャーするためにデプロイされます。各 Debezium コネクターは、そのソースデータベースへの接続を確立します。

  • MySQL コネクターは、binlog へのアクセスにクライアントライブラリーを使用します。
  • PostgreSQL コネクターは論理レプリケーションストリームから読み取ります。

Kafka Connect は、Kafka ブローカー以外の別のサービスとして動作します。

デフォルトでは、1 つのデータベースからの変更が、名前がテーブル名に対応する Kafka トピックに書き込まれます。必要な場合は、Debezium の トピックルーティング変換 を設定すると、宛先トピック名を調整できます。たとえば、以下を実行できます。

  • テーブルの名前と名前が異なるトピックへレコードをルーティングする。
  • 複数テーブルの変更イベントレコードを単一のトピックにストリーミングする。

変更イベントレコードが Apache Kafka に存在する場合、Kafka Connect エコシステムの異なるコネクターは、Elasticsearch、データウェアハウス、分析システムなどのその他のシステムおよびデータベースや、Infinispan などのキャッシュにレコードをストリーミングできます。選択したシンクコネクターによっては、Debezium の new record state extraction の変換を設定する必要がある場合があります。この Kafka Connect SMT は、Debezium の変更イベントからシンクコネクターに after 構造を伝播します。これは、デフォルトで伝播される詳細な変更イベントレコードの代わりになります。

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