3.9. Debezium コネクターでのキャプチャーモードの Db2 テーブルのスキーマの更新


Debezium Db2 コネクターはスキーマ変更をキャプチャーできますが、スキーマを更新するには、データベース管理者と協力してコネクターが変更イベントの生成を継続するようにする必要があります。これは、Db2 がレプリケーションを実装する方法に必要です。

Db2 のレプリケーション機能は、キャプチャーモードのテーブルごとに、すべての変更が含まれる変更データテーブルをそのソーステーブルに作成します。ただし、変更データテーブルスキーマは静的です。キャプチャーモードのテーブルのスキーマを更新する場合は、対応する変更データテーブルのスキーマを更新する必要もあります。Debezium Db2 コネクターはこれを実行できません。昇格された権限を持つデータベース管理者は、キャプチャーモードのテーブルのスキーマを更新する必要があります。

警告

同じテーブルの新しいスキーマ更新の前に、スキーマ更新の手順を完全に実行することが重要です。そのため、スキーマ更新の手順を 1 度で完了するために、すべての DDL を 1 つのバッチで実行することが推奨されます。

通常、テーブルスキーマを更新する手順は 2 つあります。

それぞれの方法に長所と短所があります。

3.9.1. Debezium Db2 コネクターでのオフラインスキーマ更新の実行

オフラインでスキーマの更新を行う前に、Debezium Db2 コネクターを停止します。これはより安全なスキーマ更新の手順ですが、高可用性の要件のあるアプリケーションには実現できない可能性があります。

前提条件

  • スキーマの更新が必要なキャプチャーモードのテーブル 1 つ以上。

手順

  1. データベースを更新するアプリケーションを一時停止します。
  2. Debezium コネクターがストリーミングされていない変更イベントレコードをすべてストリーミングするまで待ちます。
  3. Debezium コネクターを停止します。
  4. すべての変更をソーステーブルスキーマに適用します。
  5. ASN レジスターテーブルで、スキーマが更新されたテーブルを INACTIVE でマーク付けします。
  6. ASN キャプチャーサービスを再初期化します。
  7. キャプチャーモードからテーブルを削除するために Debezium UDF を実行 して、キャプチャーモードから古いスキーマを持つソーステーブルを削除します。
  8. テーブルをキャプチャーモードに追加するために Debezium UDF を実行 して、新しいスキーマを持つソーステーブルをキャプチャーモードに追加します。
  9. ASN レジスターテーブルで、更新されたソーステーブルを ACTIVE としてマーク付けします。
  10. ASN キャプチャーサービスを再初期化します。
  11. データベースを更新するアプリケーションを再開します。
  12. Debezium コネクターを再起動します。
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