13.3. データソースの作成
データソースは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して作成できます。
JBoss EAP 7 では、enabled
属性などのデータソース属性値を式で使用することができます。設定で式を使用する場合の詳細は、プロパティーの置換 の項を参照してください。
13.3.1. 非 XA データソースの作成
data-source add
管理 CLI コマンドを使用すると、非 XA データソースを定義できます。管理コンソールを使用して非 XA データソースを定義することもできます。そのためには、設定
以下の手順では、管理 CLI を使用して非 XA データソースを定義する方法を説明します。
- JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールおよび登録していない場合は、コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール を参照してインストールと登録を行ってください。
適切な引数の値を指定し、
data-source add
コマンドを使用してデータソースを定義します。data-source add --name=DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME --connection-url=CONNECTION_URL
注記マネージドドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。
これらのパラメーター値については、以下の データソースパラメーター の項を参照してください。
詳細な例は、サポート対象データベースの データソース設定例 を参照してください。
データソースのパラメーター
- jndi-name
-
データソースの JNDI 名は、
java:/
またはjava:jboss/
で始まる必要があります。たとえば、java:jboss/datasources/ExampleDS
になります。 - driver-name
ドライバー名の値は、JDBC ドライバーがコアモジュールまたは JAR デプロイメントとしてインストールされたかによって異なります。
- コアモジュールでは、ドライバー名の値は登録時に指定した JDBC ドライバーの名前になります。
JAR デプロイメントでは、
/META-INF/services/java.sql.Driver
ファイルに 1 つのクラスのみがある場合はドライバー名が JAR の名前になります。複数のクラスがリストされている場合は値がJAR_NAME
+ "_" + DRIVER_CLASS_NAME + "_" + MAJOR_VERSION + "_" + MINOR_VERSION (例: mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.jdbc.Driver_5_1) になります。また、JDBC JAR がデプロイされると JBoss EAP サーバーログにドライバー名がリストされます。
WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.jdbc.Driver_5_1
- connection-url
- サポートされるデータベースの接続 URL 形式の詳細は、データソース接続 URL のリストを参照してください。
使用可能なすべてのデータソースパラメーターの完全なリストについては、データソースパラメーター セクションを参照してください。
13.3.2. XA データソースの作成
xa-data-source add
管理 CLI コマンドを使用すると XA データソースを定義できます。管理コンソールを使用して XA データソースを定義することもできます。そのためには、設定
以下の手順では、管理 CLI を使用して XA データソースを定義する方法について説明します。
マネージドドメインでは、使用するプロファイルを指定する必要があります。管理 CLI コマンドの形式に応じて、コマンドの前に /profile=
を付けるか、--profile=PROFILE_NAME 引数に渡します。
PROFILE_NAME
- JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールおよび登録していない場合は、コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール を参照してインストールと登録を行ってください。
適切な引数の値を指定し、
xa-data-source add
コマンドを使用してデータソースを定義します。xa-data-source add --name=XA_DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME --xa-datasource-class=XA_DATASOURCE_CLASS --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"HOSTNAME","DatabaseName"=>"DATABASE_NAME"}
これらのパラメーター値については、以下の データソースパラメーター の項を参照してください。
XA データソースプロパティー を設定します。
XA データソースを定義するときに最低でも 1 つの XA データソースプロパティーが必要になります。XA データソースプロパティーがないと、前のステップでデータソースを追加するときにエラーが発生します。XA データソースを定義するときに設定しなかったプロパティーは後で個別に設定することができます。
サーバー名を設定します。
/subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=ServerName:add(value=HOSTNAME)
データベース名を設定します。
/subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=DatabaseName:add(value=DATABASE_NAME)
詳細な例は、サポート対象データベースの データソース設定例 を参照してください。
データソースのパラメーター
- jndi-name
-
データソースの JNDI 名は、
java:/
またはjava:jboss/
で始まる必要があります。たとえば、java:jboss/datasources/ExampleDS
になります。 - driver-name
ドライバー名の値は、JDBC ドライバーがコアモジュールまたは JAR デプロイメントとしてインストールされたかによって異なります。
- コアモジュールでは、ドライバー名の値は登録時に指定した JDBC ドライバーの名前になります。
JAR デプロイメントでは、
/META-INF/services/java.sql.Driver
ファイルに 1 つのクラスのみがある場合はドライバー名が JAR の名前になります。複数のクラスがリストされている場合は値がJAR_NAME
+ "_" + DRIVER_CLASS_NAME + "_" + MAJOR_VERSION + "_" + MINOR_VERSION (例: mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.jdbc.Driver_5_1) になります。また、JDBC JAR がデプロイされると JBoss EAP サーバーログにドライバー名がリストされます。
WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.jdbc.Driver_5_1
- xa-datasource-class
-
JDBC ドライバーの
javax.sql.XADataSource
クラスの実装に対する XA データソースクラスを指定します。 - xa-datasource-properties
- XA データソースを定義するときに最低でも 1 つの XA データソースプロパティーが必要になります。XA データソースプロパティーがないと、追加するときにエラーが発生します。 XA データソースの定義後にプロパティーを追加することもできます。
使用可能なすべてのデータソースパラメーターの完全なリストについては、データソースパラメーター セクションを参照してください。