15.2. JTS トランザクション用 ORB の設定
JBoss EAP のデフォルトのインストールでは、トランザクションの ORB サポートは無効になっています。管理 CLI または管理コンソールを使用して iiop-openjdk
サブシステムの ORB を設定できます。
iiop-openjdk
サブシステムを利用できるのは、マネージドドメインで full または full-ha プロファイルを使用している場合や、スタンドアロンサーバーの standalone-full.xml
または standalone-full-ha.xml
設定ファイルを使用している場合です。
iiop-openjdk
サブシステムで使用できる設定オプションのリストは、IIOP サブシステムの属性 を参照してください。
管理 CLI を使用した ORB の設定
管理 CLI を使用して ORB を設定できます。これは、JTS と使用するために行う ORB の最低限の設定です。
次の管理 CLI コマンドは、フル
プロファイルを使用して管理対象ドメイン用に設定されています。必要な場合は設定に応じてプロファイルを変更してください。スタンドアロンサーバーを使用している場合は、コマンドの /profile=full
部分を省略してください。
セキュリティーインターセプターの有効化
値を identity
に設定し、security
属性を有効にします。
/profile=full/subsystem=iiop-openjdk:write-attribute(name=security,value=identity)
IIOP サブシステムでのトランザクションの有効化
JTS に対して ORB を有効にするには、transactions
属性の値をデフォルトの spec
ではなく full
に設定します。
/profile=full/subsystem=iiop-openjdk:write-attribute(name=transactions, value=full)
Transactions サブシステムでの JTS の有効化
/profile=full/subsystem=transactions:write-attribute(name=jts,value=true)
JTS をアクティベートするにはリロードでは不十分なため、サーバーを再起動する必要があります。
管理コンソールを使用した ORB の設定
- 管理コンソールの上部で、Configuration タブを選択します。
- [サブシステム] を選択します。管理対象ドメインでは、最初に適切なプロファイルを選択する必要があります。
- IIOP サブシステムを選択し、[表示] をクリックします。
- [編集] ボタンをクリックし、必要に応じて属性を変更します。各フィールドの詳細な説明については、ヘルプが必要ですか? リンクをクリックしてください。
- Save をクリックして、変更を保存します。