5.3. 新規コンポーザブルサービス
Red Hat OpenStack Platform の今回のバージョンには、新たなコンポーザブルサービスが含まれています。独自のロールにカスタムの roles_data
ファイルを使用する場合には、これらの新しい必須サービスを該当するロールに追加してください。
全ロール
以下の新規サービスは全ロールに適用されます。
OS::TripleO::Services::MySQLClient
- 他のコンポーザブルサービス用のデータベース設定を提供する MariaDB クライアントをノード上で設定します。このサービスは、スタンドアロンのコンポーザブルサービスを使用する全ロールに追加してください。
OS::TripleO::Services::CertmongerUser
- オーバークラウドが Certmonger から証明書を要求できるようにします。TLS/SSL 通信を有効にしている場合にのみ使用されます。
OS::TripleO::Services::Docker
-
コンテナー化されたサービスを管理するために
docker
をインストールします。 OS::TripleO::Services::ContainersLogrotateCrond
-
コンテナーログ用の
logrotate
サービスをインストールします。 OS::TripleO::Services::Securetty
-
ノード上で
securetty
を設定できるようにします。environments/securetty.yaml
環境ファイルで有効化済みです。 OS::TripleO::Services::Tuned
-
Linux のチューニングデーモン (
tuned
) を有効化して設定します。 OS::TripleO::Services::AuditD
-
auditd
デーモンを追加して、ルールを設定します。デフォルトでは無効になっています。 OS::TripleO::Services::Collectd
-
collectd
デーモンを追加します。デフォルトでは無効になっています。 OS::TripleO::Services::Rhsm
- Ansible ベースの方法を使用してサブスクリプションを設定します。デフォルトでは無効になっています。
OS::TripleO::Services::RsyslogSidecar
- ロギング用のサイドカーコンテナーを設定します。デフォルトでは無効になっています。
特定のロール
以下の新規サービスは特定のロールに適用されます。
OS::TripleO::Services::NovaPlacement
- OpenStack Compute (nova) Placement API を設定します。現在のオーバークラウドでスタンドアロンの Nova API ロールを使用している場合には、そのロールにこのサービスを追加します。そうでない場合には、このサービスを Controller ロールに追加してください。
OS::TripleO::Services::PankoApi
- OpenStack Telemetry Event Storage (panko) サービスを設定します。現在のオーバークラウドでスタンドアロンの Telemetry ロールを使用している場合には、このサービスをそのロールに追加します。そうでない場合には、このサービスを Controller ロールに追加してください。
OS::TripleO::Services::Clustercheck
-
Controller またはスタンドアローンの Database ロールなどの
OS::TripleO::Services::MySQL
サービスも使用するロールに必要です。 OS::TripleO::Services::Iscsid
-
Controller ロール、Compute ロール、BlockStorage ロールで、
iscsid
サービスを設定します。 OS::TripleO::Services::NovaMigrationTarget
- コンピュート ノード上で移行ターゲットサービスを設定します。
OS::TripleO::Services::Ec2Api
- コントローラー ノードで OpenStack Compute (nova) EC2-API サービスを有効化します。デフォルトでは無効になっています。
OS::TripleO::Services::CephMgr
-
コントローラー ノードで Ceph Manager サービスを有効にします。
ceph-ansible
設定の一部として有効化されています。 OS::TripleO::Services::CephMds
- コントローラー ノードで Ceph Metadata Service (MDS) を有効化します。デフォルトでは無効になっています。
OS::TripleO::Services::CephRbdMirror
- RADOS Block Device (RBD) ミラーリングサービスを有効化します。デフォルトでは無効になっています。
上記に加えて、特定のカスタムロール向けサービスの最新の一覧は、オーバークラウドの高度なカスタマイズの サービスアーキテクチャー: スタンドアロンロール の項を参照してください。
新規コンポーザブルサービスに加えて、OpenStack Platform 13 以降で非推奨になったサービスについても注意してください。