6.7. ハイパーコンバージドノードのアップグレード


ComputeHCI ロールからのハイパーコンバージドノードしか使用しておらず、専用のコンピュートノードまたは Ceph ノードを使用していない場合には、以下の手順を実施してノードをアップグレードします。

手順

  1. source コマンドで stackrc ファイルを読み込みます。

    $ source ~/stackrc
  2. アップグレードのコマンドを実行します。

    $ openstack overcloud upgrade run --roles ComputeHCI

    カスタムのスタック名を使用している場合には、--stack オプションでアップグレードコマンドにその名前を渡します。

  3. Ceph Storage のアップグレードコマンドを実行します。以下に例を示します。

    $ openstack overcloud ceph-upgrade run \
        --templates \
        -e /home/stack/templates/overcloud_images.yaml \
        -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/ceph-ansible/ceph-ansible.yaml \
        -e /home/stack/templates/ceph-customization.yaml \
        -e <ENVIRONMENT FILE>

    以下のオプションの中で、お使いの環境に適切なオプションを追加します。

    • カスタム設定環境ファイル (-e)。以下に例を示します。

      • コンテナーイメージの場所が記載された環境ファイル (overcloud_images.yaml)。アップグレードのコマンドで --container-registry-file の使用に関する警告が表示される場合があることに注意してください。このオプションは非推奨になり、コンテナーイメージの環境ファイルには -e の使用が推奨されるようになっているので、この警告は無視して問題ありません。
      • 該当する場合は、非推奨になった CLI オプションを Heat パラメーターにマッピングする環境ファイル。deprecated_cli_options.yaml を使用します。
      • 該当する場合は、カスタムリポジトリーのスクリプトを指定する環境ファイル。custom_repositories_script.yaml を使用します。
      • Ceph Storage ノード用の関連する環境ファイル
    • カスタムのスタック名を使用する場合には、--stack オプションでその名前を渡します。
    • 該当する場合は、--roles-file でカスタムロール (roles_data) のファイルを指定します。
    • 以下の Ansible Playbook
    • /usr/share/ceph-ansible/infrastructure-playbooks/switch-from-non-containerized-to-containerized-ceph-daemons.yml
    • /usr/share/ceph-ansible/infrastructure-playbooks/rolling_update.yml
  4. Ceph Storage ノードのアップグレードが完了するまで待ちます。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.