8.2. コンテナー化されたオーバークラウドの検証


コンテナー化されたオーバークラウドの機能を確認するステップを以下に示します。

手順

  1. アンダークラウドのアクセス情報を読み込みます。

    $ source ~/stackrc
  2. ベアメタルノードのステータスを確認します。

    (undercloud) $ openstack baremetal node list

    全ノードの電源状態が有効で (on)、かつメンテナーンスモードが false である必要があります。

  3. エラーが発生している Systemd サービスがあるかどうかを確認します。

    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo systemctl list-units --state=failed 'openstack*' 'neutron*' 'httpd' 'docker' 'ceph*'" ; done
  4. エラーが発生しているコンテナー化されたサービスがあるかどうかを確認します。

    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo docker ps -f 'exited=1' --all" ; done
    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo docker ps -f 'status=dead' -f 'status=restarting'" ; done
  5. 全サービスへの HAProxy 接続をチェックします。コントロールプレーンの仮想 IP アドレスと haproxy.stats サービスの認証情報を取得します。

    (undercloud) $ NODE=$(openstack server list --name controller-0 -f value -c Networks | cut -d= -f2); ssh heat-admin@$NODE sudo 'grep "listen haproxy.stats" -A 6 /var/lib/config-data/puppet-generated/haproxy/etc/haproxy/haproxy.cfg'

    以下の cURL 要求でそれらの情報を使用します。

    (undercloud) $ curl -s -u admin:<PASSWORD> "http://<IP ADDRESS>:1993/;csv" | egrep -vi "(frontend|backend)" | cut -d, -f 1,2,18,37,57 | column -s, -t

    <PASSWORD> および <IP ADDRESS> の詳細を、haproxy.stats サービスからの実際の詳細に置き換えます。その結果表示される一覧には、各ノード上の OpenStack Platform サービスとそれらの接続ステータスが表示されます。

    注記

    ノードが Redis サービスを実行している場合、1 つのノードだけがそのサービスを ON のステータスで表示します。これは、Redis がアクティブ/パッシブのサービスであり、同時に複数のノードでは実行されないためです。

  6. オーバークラウドデータベースのレプリケーションの正常性を確認します。

    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list --name controller -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo docker exec clustercheck clustercheck" ; done
  7. RabbitMQ クラスターの正常性を確認します。

    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list --name controller -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo docker exec $(ssh heat-admin@$NODE "sudo docker ps -f 'name=.*rabbitmq.*' -q") rabbitmqctl node_health_check" ; done
  8. Pacemaker リソースの正常性を確認します。

    (undercloud) $ NODE=$(openstack server list --name controller-0 -f value -c Networks | cut -d= -f2); ssh heat-admin@$NODE "sudo pcs status"

    以下の点を確認します。

    • 全クラスターノードが online であること
    • いずれのクラスターノード上でも stopped のリソースがないこと
    • pacemaker で failed のアクションがないこと
  9. 各オーバークラウドノードでディスク領域を確認します。

    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo df -h --output=source,fstype,avail -x overlay -x tmpfs -x devtmpfs" ; done
  10. オーバークラウドの Ceph Storage クラスターの正常性を確認します。以下のコマンドを使用すると、コントローラーノード上で ceph ツールが実行されて、クラスターをチェックします。

    (undercloud) $ NODE=$(openstack server list --name controller-0 -f value -c Networks | cut -d= -f2); ssh heat-admin@$NODE "sudo ceph -s"
  11. Ceph Storage OSD に空き領域があるかどうかを確認します。以下のコマンドを使用すると、コントローラーノード上で ceph ツールが実行され、空き領域をチェックします。

    (undercloud) $ NODE=$(openstack server list --name controller-0 -f value -c Networks | cut -d= -f2); ssh heat-admin@$NODE "sudo ceph df"
  12. オーバークラウドノードでクロックが同期されていることを確認します。

    (undercloud) $ for NODE in $(openstack server list -f value -c Networks | cut -d= -f2); do echo "=== $NODE ===" ; ssh heat-admin@$NODE "sudo ntpstat" ; done
  13. オーバークラウドのアクセス情報を読み込みます。

    (undercloud) $ source ~/overcloudrc
  14. オーバークラウドのネットワークサービスを確認します。

    (overcloud) $ openstack network agent list

    全エージェントが Alive で、それらの状態が UP である必要があります。

  15. オーバークラウドの Compute サービスを確認します。

    (overcloud) $ openstack compute service list

    全エージェントのステータスが enabled で、状態が up である必要があります。

  16. オーバークラウドのボリュームサービスを確認します。

    (overcloud) $ openstack volume service list

    全エージェントのステータスが enabled で、状態が up である必要があります。

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