3.4. Satellite および DHCP オプション
Satellite は、DHCP Capsule で DHCP の予約を管理します。Satellite は next-server
および filename
DHCP オプションを設定します。
next-server オプション
next-server
オプションでは、起動する TFTP サーバーの IP アドレスを提供します。このオプションはデフォルトでは設定されておらず、TFTP Capsule ごとに設定する必要があります。--foreman-proxy-tftp-servername
オプションを指定して satellite-installer
コマンドを使用して、/etc/foreman-proxy/settings.d/tftp.yml
ファイルに TFTP サーバーを設定できます。
# satellite-installer --foreman-proxy-tftp-servername 1.2.3.4
各 TFTP Capsule は API を通じてこの設定を報告し、Satellite が DHCP レコードの作成時に設定情報を取得できるようになります。
PXE ローダーが none
に設定されている場合には、Satellite は DHCP レコードに next-server
オプションを追加しません。
next-server
オプションが未定義の場合には、Satellite は逆引き DNS 検索を使用して、割り当てる TFTP サーバーのアドレスを検索しますが、以下の問題が発生する可能性があります。
- プロビジョニング中の DNS タイムアウト
- 不正な DNS サーバーのクエリー。(例: キャッシングサーバーではなく、権威サーバーなど)
-
TFTP サーバーの不正な IP アドレスに関するエラー。(
PTR record was invalid
など)
上記の問題が発生した場合には、特に PTR レコードの解決など、Satellite と Capsule の両方で DNS 設定を確認してください。
filename オプション
filename
オプションには、プロビジョニング時に、ダウンロードして実行するファイルへの完全パスが含まれます。ホストまたはホストグループに選択した PXE ローダーは、使用する filename
オプションを定義します。PXE ローダーが none
に設定されている場合には Satellite は DHCP レコードに filename
オプションを追加しません。PXE ローダーオプションによっては、filename
が以下のように変更されます。
PXE ローダーオプション | ファイル名のエントリー | 注記 |
---|---|---|
PXELinux BIOS |
| |
PXELinux UEFI |
| |
iPXE Chain BIOS |
| |
PXEGrub2 UEFI |
| x64 はアーキテクチャーにより異なる場合があります |
iPXE UEFI HTTP |
|
|
Grub2 UEFI HTTP |
|
|