7.7. PXE を使用しない Discovery の実装
Satellite には PXE なしの Discovery サービスがあり、PXE ベースのサービス (DHCP や TFTP) なしに操作できます。これは、Satellite Server の Discovery イメージを使用することで、実現できます。切断ノードのインストールをスケジュールしたら、kexec
コマンドを使用して、ノードを再起動せずに、OS インストーラーで Linux カーネルを再読み込みします。
Discovery kexec
は、テクノロジープレビュー機能のみとなっています。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
既知の問題
プロセス実行時にコンソールがフリーズする可能性があります。ハードウェアによっては、グラフィカルハードウェアの問題が発生する場合があります。
Discovery サービスの ISO は /usr/share/foreman-discovery-image/
にあり、foreman-discovery-image
パッケージを使用してインストールされます。
手動による使用
このメディアを CD、DVD、または USB スティックのいずれかにコピーします。たとえば、
/dev/sdb
の USB スティックにコピーするには、以下を実行します。# dd bs=4M \ if=/usr/share/foreman-discovery-image/foreman-discovery-image-3.4.4-5.iso \ of=/dev/sdb
Discovery ブートメディアをベアメタルホストに挿入し、ホストを起動して、メディアからブートします。Discovery イメージには、Manual network setup または Discovery with DHCP のいずれかのオプションが表示されます。
Manual network setup を選択する場合には、Discovery イメージはネットワークオプションのセットを要求します。これには、Satellite Server に接続されるプライマリーネットワークインターフェイスが含まれます。この Discovery イメージは、IPv4 アドレス、IPv4 ゲートウェイ および IPv4 DNS サーバーなどのネットワークインターフェイスの設定オプションも要求します。
- これらの詳細を入力した後に、次へ を選択します。
- Discovery with DHCP を選択する場合には、Discovery イメージは Satellite Server に接続されるプライマリーネットワークインターフェイスのみを要求します。このサービスは、Capsule Server が提供するサーバーなどの DHCP サーバーを使用してネットワークインターフェイスを自動的に設定しようとします。
プライマリーインターフェイスの設定後に、Discovery イメージは、Discovery サービスを提供する Satellite Server または Capsule Server の URL である サーバー URL を要求します。たとえば、Satellite Server で統合 Capsule を使用するには、以下の URL を使用します。
https://satellite.example.com:9090
-
Connection type を
Proxy
に設定し、次へ を選択します。 - オプション: Discovery イメージは、Facter ツールが Satellite Server に送り戻す Custom facts (カスタムファクト) を入力するための一連のフィールドも提供します。これらは 名前-値 の形式で入力します。必要なカスタムファクトを指定し、確認 を選択して継続します。
Satellite は Satellite Server の Discovery サービスとの通信が正常であることを報告します。Satellite Web UI で、Hosts > Discovered Hosts に移動して、新たに検出されたホストを表示します。
検出されたホストのプロビジョニングに関する詳細情報は、「検出されたホストからのホストの作成」 を参照してください。