第13章 Red Hat OpenStack Platform でのクラウドインスタンスのプロビジョニング
Red Hat OpenStack Platform は、プライベートまたはパブリックの Infrastructure-as-a-Service (IaaS) クラウドを構築するための基盤を提供します。これにより、スケーラビリティーが極めて高く、耐障害性に優れたプラットフォームをクラウド対応のワークロード開発に利用できます。Satellite では、Red Hat OpenStack Platform REST API と対話し、クラウドインスタンスを作成して、電源管理の状態を制御することができます。
前提条件
- Red Hat Enterprise Linux の同期済みのコンテンツリポジトリーを使用できる。詳細は、コンテンツの管理 の リポジトリーの同期 を参照してください。
- ホスト登録用のアクティベーションキーを用意している。詳細は、コンテンツの管理 の アクティベーションキーの作成 を参照してください。
- OpenStack 環境でネットワークを管理する Capsule Server。詳細は、ホストのプロビジョニング の ネットワークの設定 を参照してください。
- イメージベースのプロビジョニング用に OpenStack Image Storage (glance) サービスに追加されたイメージ。詳細は、Red Hat OpenStack Platform Instances and Images Guide を参照してください。
13.1. Satellite Server への Red Hat OpenStack Platform 接続の追加
Red Hat OpenStack Platform を Satellite のコンピュートリソースとして追加できます。Satellite Web UI の代わりに CLI を使用する場合は、CLI 手順 を参照してください。
手順
- Satellite Web UI で、Infrastructure > Compute Resources に移動します。
- Create Compute Resource をクリックします。
- Name フィールドに、新しいコンピュートリソースの名前を入力します。
- プロバイダー リストから RHEL OpenStack Platform を選択します。
- オプション: Description フィールドには、コンピュートリソースの説明を入力します。
-
URL フィールドには、
http://openstack.example.com:5000/v2.0/tokens
またはhttp://openstack.example.com:5000/v3/auth/tokens
などのtokens
リソースにおける OpenStack 認証 keystone サービスの API の URL を入力します。 - Username フィールドおよび Password フィールドに、環境にアクセスするための Satellite のユーザー認証を入力します。
- オプション: Project (Tenant) name フィールドに、Satellite Server が管理するテナント (v2) またはプロジェクト (v3) の名前を入力します。
- User domain フィールドに v3 認証のユーザードメインを入力します。
- Project domain name フィールドに v3 認証のプロジェクトドメイン名を入力します。
- Project domain ID フィールドに、v3 認証のプロジェクトドメイン ID を入力します。
- オプション: Allow external network as main network を選択して、ホストのプライマリーネットワークとして外部ネットワークを使用します。
- オプション: Test Connection をクリックして、Satellite がコンピュートリソースに接続できることを確認します。
- ロケーション および 組織 タブをクリックして、使用するロケーションと組織が現在のコンテキストに自動的に設定されていることを確認します。他のコンテキストは、これらのタブに追加します。
- Submit をクリックして Red Hat OpenStack Platform の接続を保存します。
CLI 手順
コンピュートリソースを作成するには、
hammer compute-resource create
コマンドを入力します。# hammer compute-resource create --name "My_OpenStack" \ --provider "OpenStack" \ --description "My OpenStack environment at openstack.example.com" \ --url "http://openstack.example.com:5000/v3/auth/tokens" \ --user "My_Username" --password "My_Password" \ --tenant "My_Openstack" --domain "My_User_Domain" \ --project-domain-id "My_Project_Domain_ID" \ --project-domain-name "My_Project_Domain_Name" \ --locations "New York" --organizations "My_Organization"