第9章 Satellite インベントリーアップロードプラグインのインストール
Red Hat Satellite をサブスクリプションサービスのデータ収集ツールとして使用している場合、Red Hat Enterprise Linux 仮想データセンター (VDC) サブスクリプションや同様の仮想化環境のハイパーバイザー host-guest マッピング情報を正確に報告するには、Satellite インベントリーアップロードプラグインを virt-who ツールと組み合わせて使用する必要があります。このプラグインを使用すると、Satellite からインベントリーサービスへのホストベースのデータのアップロードが可能になり、ホストとゲスト、およびホストを管理する Satellite インスタンスとの関連付けが可能になります。プラグインが有効になっていない場合、サブスクリプションサービスは RHEL 仮想化サブスクリプションの使用状況を正確に報告できません。
このプラグインは、他の Hybrid Cloud Console アプリケーションでも必要です。ホストインベントリー情報のアップロードを可能にするために Red Hat Insights のインベントリーサービスが必要なことに加え、Satellite と Red Hat Insights の両方からの修復アクションを可能にするために Red Hat Insights の修復サービスにもプラグインが必要です。
Satellite インベントリーアップロードプラグインを有効にすると、既存の組織や新しく作成された組織を含むすべての Satellite 組織に対して有効になります。
前提条件
Red Hat Satellite 6.9 以降 (フルサポートされているバージョン)
手順
Satellite の新規インストールの場合
Satellite の新規インストールの場合、Satellite インベントリーアップロードプラグインがインストールされ、デフォルトで有効になります。有効にするための操作は必要ありません。
アップグレードされた Satellite の場合
現在サポートされているバージョンにアップグレードされた Satellite の場合、Satellite インベントリーアップロードプラグインがインストールされます。ただし、プラグインを有効にする必要がある場合があります。
- アップグレード前にプラグインが Satellite で有効化されていた場合は、有効化されたままになります。有効にするための操作は必要ありません。
- アップグレード前にプラグインが Satellite で有効化されていなかった場合は、有効化する必要があります。
Satellite インベントリーアップロードプラグインを有効にするには、次の手順を使用します。
- Satellite Web インターフェイスで、Configure オプションを展開し、Red Hat Inventory を選択します。
- Red Hat Inventory ページの指示に従って、Satellite の Automatic inventory upload オプションを有効にします。
使用上の注意
Automatic inventory upload オプションを有効にすると、Satellite インベントリーアップロードプラグインは、デフォルトで 1 日 1 回自動的にレポートします。また、手動でデータを送信し、個々の Satellite 組織の抽出およびアップロードアクションのステータスを表示することもできます。
Satellite インベントリーアップロードプラグインには、データのプライバシーに関する懸念に対処するために使用できるレポート設定が含まれています。Red Hat Inventory ページのオプションを使用して、特定のパッケージを除外し、ホスト名を難読化し、ホストアドレスを難読化するようにプラグインを設定します。