4.9.4. ユニットの指定
LVM 報告表示用の単位を指定するには、報告コマンドに
--units
引数を 使用します。バイト(b)、キロバイト(k)、メガバイト(m)、ギガバイト(g)、テラバイト(t)、 エクサバイト(e)、ペタバイト(p)、及び 人間可読表示(h) を指定できます。デフォルトの 表示は人間可読表示です。このデフォルト設定は、lvm.conf
ファイルの global
セクションの中で units
パラメータを設定する ことにより書き換えることができます。
以下の例では、
pvs
コマンドの出力をデフォルトのギガバイトでなく、 メガバイトで指定しています。
# pvs --units m
PV VG Fmt Attr PSize PFree
/dev/sda1 lvm2 -- 17555.40M 17555.40M
/dev/sdb1 new_vg lvm2 a- 17552.00M 17552.00M
/dev/sdc1 new_vg lvm2 a- 17552.00M 17500.00M
/dev/sdd1 new_vg lvm2 a- 17552.00M 17552.00M
デフォルトでは、単位は 2 の乗数(1024 の倍数)で表示されます。これらのユニットは 指定を大文字化(B, K, M, G, T, H)することにより 1000 の倍数として表示することができます。
以下のコマンドは、デフォルト動作である 1024 の倍数として出力を表示します。
# pvs
PV VG Fmt Attr PSize PFree
/dev/sdb1 new_vg lvm2 a- 17.14G 17.14G
/dev/sdc1 new_vg lvm2 a- 17.14G 17.09G
/dev/sdd1 new_vg lvm2 a- 17.14G 17.14G
以下のコマンドは 1000 の倍数として出力を表示します。
# pvs --units G
PV VG Fmt Attr PSize PFree
/dev/sdb1 new_vg lvm2 a- 18.40G 18.40G
/dev/sdc1 new_vg lvm2 a- 18.40G 18.35G
/dev/sdd1 new_vg lvm2 a- 18.40G 18.40G
セクター(512 バイトとして定義)又はカスタム単位も指定できます。
以下の例では、
pvs
コマンドの出力を、セクター数として 表示します。
# pvs --units s
PV VG Fmt Attr PSize PFree
/dev/sdb1 new_vg lvm2 a- 35946496S 35946496S
/dev/sdc1 new_vg lvm2 a- 35946496S 35840000S
/dev/sdd1 new_vg lvm2 a- 35946496S 35946496S
次の例では、
pvs
コマンドの出力を 4 メガバイト単位で 表示しています。
# pvs --units 4m
PV VG Fmt Attr PSize PFree
/dev/sdb1 new_vg lvm2 a- 4388.00U 4388.00U
/dev/sdc1 new_vg lvm2 a- 4388.00U 4375.00U
/dev/sdd1 new_vg lvm2 a- 4388.00U 4388.00U