4.5. スナップショットボリュームの作成
vgchange
コマンドで -s
引数を使用すると、 スナップショットボリュームを作成します。スナップショットボリュームは 書き込み可能です。
注記
LVM スナップショットは、クラスタ内のノード全域に渡ってサポートが ありません。
Since LVM snapshots are not cluster-aware, they require exclusive access to a volume. For information on activating logical volumes on individual nodes in a cluster, see 「クラスタ内の個別ノード上の論理ボリュームをアクティベート」.
以下のコマンドは、
/dev/vg00/snap
と言う名の 100 メガバイトサイズの スナップショット論理ボリュームを作成します。原点となる論理ボリュームに、ファイルシステムが 含まれている場合、任意のディレクトリ上でスナップショット論理ボリュームをマウントして、その ファイルシステムの内容にアクセスして、原点のファイルシステムが更新を継続している間に バックアップを実行することができます。
lvcreate --size 100M --snapshot --name snap /dev/vg00/lvol1
スナップショット論理ボリュームを作成した後に、
lvdisplay
コマンドで、 原点のボリュームを指定すると、全てのスナップショット論理ボリュームとそのステータス (活動中か、停止中か)の 一覧を出力します。
以下の例では、そのスナップショットボリューム
/dev/new_vg/newvgsnap
が作成されてた論理ボリューム /dev/new_vg/lvol0
の ステータスを示しています。
# lvdisplay /dev/new_vg/lvol0
--- Logical volume ---
LV Name /dev/new_vg/lvol0
VG Name new_vg
LV UUID LBy1Tz-sr23-OjsI-LT03-nHLC-y8XW-EhCl78
LV Write Access read/write
LV snapshot status source of
/dev/new_vg/newvgsnap1 [active]
LV Status available
# open 0
LV Size 52.00 MB
Current LE 13
Segments 1
Allocation inherit
Read ahead sectors 0
Block device 253:2
デフォルトで
lvs
コマンドは、原点ボリュームと各スナップショット ボリューム用に使用されているスナップショットボリュームの現在のパーセントを表示します。以下の例では、 論理ボリューム /dev/new_vg/lvol0
を含むシステム用の lvs
コマンドのデフォルト出力を示しています。スナップショットボリューム /dev/new_vg/newvgsnap
はこの論理ボリューム用に作成されています。
# lvs
LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy%
lvol0 new_vg owi-a- 52.00M
newvgsnap1 new_vg swi-a- 8.00M lvol0 0.20
注記
スナップショットは原点ボリュームが変更される時にサイズを増加するため、
lvs
コマンドを使用して、スナップショットボリュームの パーセントを定期的に監視して、満杯にならないように確認することが重要です。100% 満杯のスナップショットは、原点ボリュームの無変更部分への書き込みがスナップショットを破損して達成できないため、完全に消失します。