5.8.2. オブジェクトの選択
このセクションでは、
pvs、vgs、および lvs コマンドを使って LVM オブジェクトについて表示できる情報を一覧表示する一連の表を提供します。
便宜上、フィールド名の接頭辞は、コマンドのデフォルトと一致する場合は省略できます。例えば、
pvs コマンドでは、name は pv_name、vgs コマンドでは、name は vg_name と解釈されます。
以下のコマンドの実行は、
pvs -o pv_free の実行に相当します。
注記
The number of characters in the attribute fields in
pvs, vgs, and lvs output may increase in later releases. The existing character fields will not change position, but new fields may be added to the end. You should take this into account when writing scripts that search for particular attribute characters, searching for the character based on its relative position to the beginning of the field, but not for its relative position to the end of the field. For example, to search for the character p in the ninth bit of the lv_attr field, you could search for the string "^/........p/", but you should not search for the string "/*p$/".
pvs コマンド リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
表5.2「pvs 表示フィールド」 は、
pvs コマンドの表示引数、ヘッダーに表示されるフィールド名、フィールドの説明を一覧にまとめています。
| 引数 | ヘッダー | 説明 |
|---|---|---|
dev_size | DevSize | 物理ボリュームを作成する基となる配下のデバイスのサイズ |
pe_start | 1st PE | 配下のデバイス内の最初の物理エクステントの開始点までのオフセット |
pv_attr | Attr | 物理ボリュームのステータス: (a)llocatable または e(x)ported |
pv_fmt | Fmt | 物理ボリュームのメタデータ形式 (lvm2 または lvm1) |
pv_free | PFree | 物理ボリュームにある残りの空き領域 |
pv_name | PV | 物理ボリュームの名前 |
pv_pe_alloc_count | Alloc | 使用される物理エクステントの数 |
pv_pe_count | PE | 物理エクステントの数 |
pvseg_size | SSize | 物理ボリュームのセグメントサイズ |
pvseg_start | Start | 物理ボリュームセグメントのうち最初の物理エクステント |
pv_size | PSize | 物理ボリュームのサイズ |
pv_tags | PV Tags | 物理ボリュームにアタッチされた LVM タグ |
pv_used | Used | 物理ボリューム上で現在使用中の領域の量 |
pv_uuid | PV UUID | 物理ボリュームの UUID |
デフォルトで
pvs コマンドが表示するフィールドは、pv_name、vg_name、pv_fmt、pv_attr、pv_size、pv_free です。表示は pv_name でソートされます。
pvs コマンドに -v 引数を使用すると、デフォルトの表示に dev_size および pv_uuid のフィールドが追加されます。
pvs コマンドに --segments 引数を使用すると、各物理ボリュームセグメントの情報を表示します。セグメントとは、エクステントの集合のことです。セグメントの表示は、論理ボリュームがフラグメント化 (断片化) しているかどうかを確認するのに役立ちます。
デフォルトで
pvs --segments コマンドが表示するフィールドは、pv_name, vg_name、pv_fmt、pv_attr、pv_size、pv_free、pvseg_start、pvseg_size です。この表示は、物理ボリューム内で pv_name と pvseg_size でソートされます。
pvs -a コマンドを使用して、LVM 物理ボリュームとして初期化されていなかった LVM が検出したデバイスを確認できます。
vgs コマンド リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
表5.3「vgs 表示フィールド」 は、
vgs コマンドの表示引数、ヘッダーに表示されるフィールド名、フィールドの説明を一覧にまとめています。
| 引数 | ヘッダー | 説明 |
|---|---|---|
lv_count | #LV | ボリュームグループに含まれる論理ボリュームの数 |
max_lv | MaxLV | ボリュームグループ内で許容される論理ボリュームの最大数 (無制限には 0) |
max_pv | MaxPV | ボリュームグループ内で許容される物理ボリュームの最大数 (無制限には 0) |
pv_count | #PV | ボリュームグループを定義する物理ボリューム数 |
snap_count | #SN | ボリュームグループに含まれるスナップショット数 |
vg_attr | Attr | ボリュームグループのステータス: (w)riteable、(r)eadonly、resi(z)eable、e(x)ported、(p)artial、および (c)lustered. |
vg_extent_count | #Ext | ボリュームグループ内の物理エクステントの数 |
vg_extent_size | Ext | ボリュームグループ内の物理エクステントのサイズ |
vg_fmt | Fmt | ボリュームグループのメタデータ形式 (lvm2 または lvm1) |
vg_free | VFree | ボリュームグループ内の残りの空き領域のサイズ |
vg_free_count | Free | ボリュームグループ内の空き物理エクステントの数 |
vg_name | VG | ボリュームグループ名 |
vg_seqno | Seq | ボリュームグループの改訂を示す番号 |
vg_size | VSize | ボリュームグループのサイズ |
vg_sysid | SYS ID | LVM1 システム ID |
vg_tags | VG Tags | ボリュームグループにアタッチされた LVM タグ |
vg_uuid | VG UUID | ボリュームグループの UUID |
デフォルトで
vgs コマンドが表示するフィールドは、vg_name、pv_count、lv_count、snap_count、vg_attr、vg_size、vg_free です。表示は vg_name でソートされます。
vgs VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree new_vg 3 1 1 wz--n- 51.42G 51.36G
# vgs
VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree
new_vg 3 1 1 wz--n- 51.42G 51.36G
vgs コマンドに -v 引数を使用すると、デフォルトの表示に vg_extent_size および vg_uuid のフィールドが追加されます。
lvs コマンド リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
表5.4「lvs 表示フィールド」 は、
lvs コマンドの表示引数、ヘッダーに表示されるフィールド名、フィールドの説明を一覧にまとめています。
| 引数 | ヘッダー | 説明 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Chunk | スナップショットボリュームのユニットサイズ | ||||||||||
copy_percent | Copy% | ミラー化論理ボリュームの同期のパーセンテージ。これは、また pv_move コマンドで物理エクステントを移動する時にも使用されます。 | ||||||||||
devices | Devices | 論理ボリュームを構成する配下のデバイス: 物理ボリューム、論理ボリューム、そして物理エクステントと論理エクステントの開始点 | ||||||||||
lv_attr | Attr | 論理ボリュームのステータス。論理ボリュームの属性ビットは以下のようになります。
| ||||||||||
lv_kernel_major | KMaj | 論理ボリュームの実際のメジャーデバイス番号 (停止中の場合、-1) | ||||||||||
lv_kernel_minor | KMIN | 論理ボリュームの実際のマイナーデバイス番号 (停止中の場合、-1) | ||||||||||
lv_major | Maj | 論理ボリュームの永続的なメジャーデバイス番号 (未指定の場合、-1) | ||||||||||
lv_minor | Min | 論理ボリュームの永続的なマイナーデバイス番号 (未指定の場合、-1) | ||||||||||
lv_name | LV | 論理ボリュームの名前 | ||||||||||
lv_size | LSize | 論理ボリュームのサイズ | ||||||||||
lv_tags | LV Tags | 論理ボリュームにアタッチされた LVM タグ | ||||||||||
lv_uuid | LV UUID | 論理ボリュームの UUID | ||||||||||
mirror_log | Log | ミラーログが存在するデバイス | ||||||||||
modules | Modules | この論理ボリュームを使用するのに必要な対応するカーネルデバイスマッパーターゲット | ||||||||||
move_pv | Move | pvmove コマンドで作成された一時的な論理ボリュームの元となる物理ボリューム | ||||||||||
origin | Origin | スナップショットボリュームの複製元のデバイス | ||||||||||
| Region | ミラー化論理ボリュームのユニットサイズ | ||||||||||
seg_count | #Seg | 論理ボリューム内のセグメント数 | ||||||||||
seg_size | SSize | 論理ボリューム内のセグメントサイズ | ||||||||||
seg_start | Start | 論理ボリューム内のセグメントのオフセット | ||||||||||
seg_tags | Seg Tags | 論理ボリュームのセグメントにアタッチされている LVM タグ | ||||||||||
segtype | Type | 論理ボリュームのセグメントタイプ (例: ミラー、ストライプ、リニア) | ||||||||||
snap_percent | Snap% | 使用中スナップショットボリュームの現在のパーセンテージ | ||||||||||
stripes | #Str | 論理ボリューム内のストライプ、またはミラーの数 | ||||||||||
| Stripe | ストライプ化論理ボリューム内のストライプのユニットサイズ |
デフォルトで
lvs コマンドが表示するフィールドは、lv_name、vg_name、lv_attr、lv_size、origin、snap_percent、move_pv、mirror_log、copy_percent、convert_lv です。デフォルトの表示は、ボリュームグループ内で vg_name と lv_name でソートされます。
lvs LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy% Convert lvol0 new_vg owi-a- 52.00M newvgsnap1 new_vg swi-a- 8.00M lvol0 0.20
# lvs
LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy% Convert
lvol0 new_vg owi-a- 52.00M
newvgsnap1 new_vg swi-a- 8.00M lvol0 0.20
lvs コマンドで -v 引数を使用すると、デフォルトの表示に seg_count、lv_major、lv_minor、lv_kernel_major、lv_kernel_minor、lv_uuid のフィールドが追加されます。
lvs コマンドで --segments 引数を使用すると、セグメント情報を強調したデフォルトのコラムで情報を表示します。segments 引数を使用すると、seg 接頭辞はオプションとなります。デフォルトで lvs --segments コマンドが表示するフィールドは、lv_name、vg_name、lv_attr、stripes、segtype、seg_size です。デフォルトの表示は、ボリュームグループ内の vg_name と lv_name でソートされ、論理ボリューム内では seg_start でソートされます。論理ボリュームがフラグメント化されている場合、このコマンドの出力は以下を表示します。
lvs --segments コマンドで -v 引数を使用すると、デフォルトの表示に seg_start、stripesize、chunksize のフィールドが追加されます。
以下の例は、1 つの設定された論理ボリュームを持つシステム上での
lvs コマンドのデフォルト出力を示しています。その後に、segments 引数を指定した lvs コマンドのデフォルト出力を表示しています。