5.4.2. ストライプ化ボリュームの作成
大量の連続的な読み取りと書き込みを行う場合、ストライプ化論理ボリュームを作成すると、データ I/O が効率化されます。ストライプ化ボリュームに関する一般情報は、「ストライプ化論理ボリューム」 をご覧ください。
ストライプ化論理ボリュームを作成する時には、
lvcreate コマンドで -i 引数を使用してストライプの数を指定します。これは、論理ボリュームがストライプ化される物理ボリュームの数を決定します。ストライプ数は、ボリュームグループ内の物理ボリュームの数よりも多くすることはできません (--alloc anywhere 引数が使用される場合は例外)。
ストライプ化論理ボリュームを構成する配下の物理デバイスのサイズが異なる場合、ストライブ化ボリュームの最大サイズはその配下の最小デバイスで決定されます。例えば、2 レッグのストライプがある場合、最大サイズは小さいデバイスの 2 倍になります。3 レッグのストライプの場合、最大サイズは最小デバイスの 3 倍になります。
以下のコマンドは、64KB のストライプを持つ 2 つの物理ボリュームに渡ってストライプ化論理ボリュームを作成します。論理ボリュームのサイズは 50 ギガバイトで、
gfslv と呼ばれ、ボリュームグループ vg0 から作り出されます。
lvcreate -L 50G -i2 -I64 -n gfslv vg0
# lvcreate -L 50G -i2 -I64 -n gfslv vg0
リニアボリュームと同じく、ストライプに使用する物理ボリュームのエクステントを指定することができます。以下のコマンドは、2 つの物理ボリュームに渡ってストライプ化する、
stripelv と呼ばれる 100 エクステントのストライプ化ボリュームを testvg のボリュームグループ内に作成します。ストライプは /dev/sda1 のセクター 0-49 と /dev/sdb1 のセクター 50-99 を使用します。
lvcreate -l 100 -i2 -nstripelv testvg /dev/sda1:0-49 /dev/sdb1:50-99
# lvcreate -l 100 -i2 -nstripelv testvg /dev/sda1:0-49 /dev/sdb1:50-99
Using default stripesize 64.00 KB
Logical volume "stripelv" created