4.4.15.8.2. 「warn」RAID 障害ポリシー
以下の例では、
raid_fault_policy
フィールドは lvm.conf
ファイル内で warn
に設定されています。RAID 論理ボリュームは以下のように配置されます。
/dev/sdh
デバイスに障害が発生すると、システムログはエラーメッセージを表示します。ただし、この場合、LVM はイメージの 1 つを置き換えて RAID デバイスを自動的に修復しようとはしません。代わりに、デバイスに障害が発生したら、以下のように lvconvert
コマンドの --repair
引数を使用してデバイスを置き換えることができます。
障害が発生したデバイスが置き換わっても、LVM は障害が発生したデバイスを見つけることができなかったことを引き続き表示される点に注意してください。これは、障害が発生したデバイスは RAID 論理ボリュームから削除されていますが、ボリュームグループからはまだ削除されていないためです。障害が発生したデバイスをボリュームグループから削除するには、
vgreduce --removemissing VG
を実行できます。
デバイス障害が一時的か、または障害が発生したデバイスの修復が可能な場合は、Red Hat Enterprise Linux リリース 6.5 の時点では、
lvchange
コマンドの --refresh
オプションを使って障害が発生したデバイスの復旧を開始できます。これまでは、論理ボリュームを非アクティブ化してからアクティブ化することが必要でした。
以下のコマンドは論理ボリュームを更新します。
lvchange --refresh my_vg/my_lv
# lvchange --refresh my_vg/my_lv