4.4.15.4. ミラー化 LVM デバイスの RAID1 デバイスへの変換
lvconvert
コマンドを使用して、既存のミラー化 LVM デバイスを RAID1 LVM デバイスに変換するには、--type raid1
引数を指定します。これにより、ミラーサブボリューム (*_mimage_*
) の名前を RAID サブボリューム (*_rimage_*
) に変更します。また、ミラーログは削除され、対応するデータサブボリュームと同じ物理ボリューム上にあるデータサブボリューム用にメタデータサブボリューム (*_rmeta_*
) が作成されます。
以下の例は、ミラー化論理ボリューム
my_vg/my_lv
のレイアウトを示しています。
# lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices
my_lv 15.20 my_lv_mimage_0(0),my_lv_mimage_1(0)
[my_lv_mimage_0] /dev/sde1(0)
[my_lv_mimage_1] /dev/sdf1(0)
[my_lv_mlog] /dev/sdd1(0)
以下のコマンドは、ミラー化論理ボリューム
my_vg/my_lv
を RAID1 論理ボリュームに変換します。
#lvconvert --type raid1 my_vg/my_lv
#lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices my_lv 100.00 my_lv_rimage_0(0),my_lv_rimage_1(0) [my_lv_rimage_0] /dev/sde1(0) [my_lv_rimage_1] /dev/sdf1(0) [my_lv_rmeta_0] /dev/sde1(125) [my_lv_rmeta_1] /dev/sdf1(125)